育ちの違いで結婚生活に亀裂が?「育ち格差」が生むストレス
結婚相手を選ぶときに、ぜひとも注意してほしいのが「育ち」です。育ちといっても、育ちを良し悪しで見て、育ちの良い人を選べと言っているのではありません。
自分といかに差異のない育ちの相手を見つけられるか、それが大切なのです。
あなたと彼の間に大きな育ちの違いはありませんか?「そんなもの、愛の力で乗り越えて見せる!」と気にしない人もいるでしょうが、結婚生活は長く、いつしか2人の間に存在する愛情の温度も、今ほど熱いものではなくなります。
一生を共にするということは、想像し得る何倍も大変なことなのです。
目次
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育ち格差婚をした場合に悩まされるストレスの数々
人をつくる要素として、もちろん遺伝子も大きく関わってきますが、育ちもまた同じくらい重要な要素です。
育った住環境、親の躾け、学校生活や友人の影響、それらが彼の価値観や常識、生活習慣などを作り上げているのです。
育ちがあまりにも違えば、相手にとって正しいことが自分にとっては嫌悪すべきこととなる場合もあるのです。
こちらが思いやりで行動したことが、嫌がらせと取られるなど、誤解やトラブルの元になることもあるのです。
互いが「正論」と思うことが違えば、話し合いは平行線のまま。2人の間に起きた問題を解決することも難しくなります。
格差ストレスその1:衛生観念
自分より彼の家庭環境の方が清潔であれば、彼はあなたの掃除や洗濯、食品の取り扱いや洗い物などに対する要望が厳しいものになるでしょう。逆に、自分の家庭の方がきれい好きであれば、彼の不衛生さに我慢できなくなることも。
きれい・汚いという感覚は人によって差があるものです。結婚後に、互いの衛生観念があまりにも違うことに驚く夫婦も少なくありません。
きれい好きすぎる夫にうるさく言われるのもストレスですが、どちらかと言えば不潔な夫に我慢できなくなるケースが多いよう。
格差ストレスその2:食生活
世界から注目された「もったいない」の精神にのっとって、残り物を再利用したり、大鍋でカレーを炊いたら翌日もカレーメニューであったりする家に育った者と、「残り物」を食べさせられることに抵抗を感じる人、「貧乏臭い」と嫌がる人の間には、まったく異なる価値観が存在します。
ほかにも、
- 朝食はパン食なのか和食なのか
- どこまで手抜き料理が許されるのか
- 食育の知識の有無・健康的な食事への思い
- 外食の割合
など、食事のスタイルや食へのこだわりは人それぞれです。
たかが食べ物、されど食べ物。
格差ストレスその3:人間性
例えば、自己愛や家族愛が強く、何よりも身内の幸せを重んじる家庭に育った者と、「自分のことばかり考えないで誰にでも優しくしなさい」と教えられて育った者との間にも、簡単には理解し合えない価値観の違いがあります。
前者は「他人のことばかり大切にして身内への愛情が薄い」と不満を漏らし、後者は「自分が良ければ他人を踏みつけてもいいの?」と相手の身勝手な考え方に嫌悪感を抱くことも。
人間性の問題は、夫としてという以前に人として嫌いになってしまう危険性を孕んでいるため、より注意が必要です。
「人間的に好きになれないような人を、そもそも好きになったりしないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、恋愛中の脳はまるで当てになりません。
格差ストレスその4:品
品が良すぎる家庭で育った者は、言葉遣いが乱暴なだけで下品と捉えたり、喧嘩して乱暴な言葉で怒鳴られれば恐怖感を感じたりすることもあります。
逆にラフな育ちである場合、少々言葉遣いが乱暴な家庭で育っていた場合、品が良すぎる家柄の人と結婚すれば、揃って品の良い親族たちとの付き合いは常に緊張が伴い、ひどく疲れるものとなるかもしれません。
格差ストレスその5:習慣
子供の頃から当たり前のように行われている家庭内での習慣も、家によってはさまざまで、「それ変わってるね」と人から指摘されて初めて「我が家だけ?」と驚くことがあります。
家族みんなが当然のような顔をしてやっていると、それが普通だと思うんですよね。でも、その「普通」は家庭によって違います。
「おもしろいね!」と笑える習慣なら良いですが、夫婦の「普通」が違うことで、結婚生活が自分の思い描いていたものとは違ったものになる場合もあります。
たとえば、ご飯時にテレビを観るか、観ないかも家庭によって違います。
- テレビを観る派:感想を言いあったり、談笑しながら楽しく食事をする。
- テレビを観る派:会話はせずにテレビ&食事に集中。
- テレビ観ない派:その日あったことを話すなどして一家団欒を楽しむ。
- テレビ観ない派:食事中は静かに!おしゃべりもせずに黙々と食べる。
今までの習慣が違っても、互いにこだわりがないのであれば問題ありませんが、譲れない思いがぶつかり合う場合は大変です。
テレビを観ない派の人の中には、「テレビを観ながら食べるなんてどんな躾を受けてきたの?」と腹を立てる人もいるのです。
「ご飯を静かに食べるなんて息がつまる」と楽しくない食事にストレスを感じる人もいるのです。
ほかにも、
- 誕生日やクリスマスなどイベント事を何も行わない
- 「行ってきます」「行ってらっしゃい」を言わない
- 「おはよう」「おやすみ」などの挨拶をしない
など、自分の家で普通に行われていることが、彼の家では「やらない」「言わない」のが普通だったとわかるケースもあります。
できることなら結婚前に育ちをチェック!彼の育ちを知るには
人は自分の育った環境を「普通」と思い、育っています。彼の「普通」を知るには、彼を取り巻く環境を見てみるのが一番です。
- 実家を訪ねて過ごした環境・家族を知る
- 彼の友人と共に遊ぶ
- アルバムを見せてもらう
本人に直接聞くのも良いですが、その場合は具体的に聞きましょう。
例えば、「あまり贅沢をさせてもらえなかった」とか「クラスでは真面目な方だった」という場合、その「贅沢」がお小遣い5千円なのか5万円なのか、「クラス」がやんちゃする人ばかりなのか優等生ばかりなのか、そこからすでに差が生じている場合があるからです。
わからないことは、具体的に聞いて、自分の目で見て確かめてください。
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埋められる格差・埋められない格差
自分の常識を相手の常識に合わせる努力をしなければ、どんな結婚生活もうまく行きません。それくらいに、全く同じ価値観や常識を持っている人など存在しないのです。
ただ、努力で埋められる格差と埋められない格差があります。
上手く行く行かないは努力次第!埋められる格差
食事や掃除・洗濯・物の扱い方など、結婚後の生活環境については、2人でじっくり話し合い、新しい生活スタイルを築き上げていくことが可能です。
どうしても我慢できないこと、譲れないことは何か、2人でじっくり話し合い、互いに譲り合って妥協点を見つけましょう。
どんなに努力しても変わらない?埋められない育ち格差
努力してもそうやすやすと変えられないのが人の本質です。人間性の問題は根深く、簡単には考えを改めることができません。
品の違いも、大人になってからなかなか直せるものではありません。お互いに見過ごすことができない場合、嫌悪感や恐怖心など理屈ではなく受け入れられない場合などは解決が難しいでしょう。
また、一度身についてしまった習慣も、なかなか変えられないもの。
結婚生活を共にできる相手かどうか結婚前に見極めて
育ちの格差は、実際に生活を共にしてみないと見えてこないものがたくさんあります。
結婚当初は無理をしてその差を縮められたとしても、長い年月を経て本来の姿に戻っていってしまうこともあります。
育ちの格差問題は2人の生活だけにとどまらず、子供ができれば子育てに対しても対立が生まれることになります。
自分だけの問題なら我慢できることでも、子供のこととなると、躾けやその子の将来を思うと妥協できずに、夫婦でぶつかり合うことにも。
そうならないためにも、できれば結婚前に、彼の育った環境や常識について理解しておきたいところです。
今、目の前にいる彼が、その環境に染まっていない場合も安心しないでください。
彼を作り上げている根の部分には少なからず、その影響が存在するのだということを忘れないで、事前に話し合えることはぜひ話し合い、長い結婚生活を共にできる相手かどうか見極めてくださいね。
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