バウリニューアルとは夫婦の絆が深まる二度目の結婚式!
「バウ・リニューアル」という言葉を聞いたことがありますか?
欧米ではとてもポピュラーな儀式で、その内容は「第二の結婚式」とも言えます。
- 結婚10周年の節目にもう一度誓いの言葉を交わし合う。
- 親しい人を招いてパーティを開催し、その場で誓いをリニューアルする。
欧米では、こうしたことが一般的に行われているのです。素敵ですね。
今回はバウ・リニューアルの魅力と、具体的な内容についてご紹介しましょう。
目次
スポンサーリンク
【1】感謝と絆のセレモニー…バウ・リニューアルの魅力
バウ・リニューアルは、夫婦があらためて感謝を伝え合い、誓いを新たにする儀式のことを指します。
新婚当初はラブラブのカップルも、年月とともに「そばにいることが当たり前」なんて感覚になるのは、よくある話。
生活がマンネリ化したり、お互いに無関心になったり……。なんだか情熱が冷めてしまったように感じることもありますよね。
そんな状態を打破できるのが、バウ・リニューアルの魅力です。
魅力(1)「ありがとう」を伝えられる
バウ・リニューアルのセレモニーでは、お互いに感謝の言葉を伝え合います。
普段なかなか伝えられない
- 「ありがとう」
- 「これからもよろしく」
といった気持ちを伝え合い、新たな気持ちでリスタートできる絶好のチャンスなのです。
日本にはシャイな人も多く、日常では照れくさくて「そんなこと言えない」なんて考えてしまいがちです。でも、言葉にしないと気持ちはなかなか伝わりません。
この機会に想いを伝え合い、絆を再確認することは、夫婦の未来を明るく照らす灯火にもなります。
魅力(2)初心に返って絆を深められる
相手への感謝の気持ちは、自分の中でも普段はあまり意識していないかもしれません。
バウ・リニューアルは、自分自身の気持ちを再確認するよい機会でもあります。
- 「今まで気づかなかったけど、あの人のこんなところはありがたいよね」
- 「そうそう、あの人のこんなところが好きだったんだよね」
と、自分の中にある愛情をあらためて実感することになるかもしれません。
実際、ちょっとマンネリ気味だった空気がその日を境に一転する夫婦も少なくありません。
そして、信頼を深めることができるのは夫婦だけに留まりません。
子どもが両親のバウ・リニューアルをプロデュースするケースなど、家族一丸となって一つのイベントに取り組む中で、家族全体の絆もより強固になることでしょう。
魅力(3)自由で自分らしい式ができる
バウ・リニューアルが結婚式と違うのは、形式に縛りがないところ。
「ドレスはこうしなきゃ非常識」とか「式次第はこの順番を守らなきゃ」とか、そういった決まりはありません。
自由に、自分らしく式を組み立てられるのも、バウ・リニューアルの魅力です。
- コンセプト
- 内容
- 雰囲気
- 挙式のタイミング(たとえば「結婚◯周年」や「定年退職を迎えて」など)
全てあなたの自由です。
服装だって自由です。憧れのドレスを着るのもいいし、少しだけフォーマルなお洒落を楽しむのもOK。
アットホームにするのも、厳粛に執り行うのも、何もかも自由です。
お招きするのも「家族やごく親しい人たちだけ」というのが一般的な、バウ・リニューアル。気軽な気持ちであなたらしく計画しましょう。
魅力(4)あの日諦めた憧れが叶う
「結婚式には、あれをして、これをして……」そんなふうに理想を描く人は多いもの。でも、結婚式って実際はとても大変ですよね。
もしも結婚式に関してやり残したこと・悔やんでいることがあるなら、人生の節目にバウ・リニューアルで「第二の結婚式」を挙げるのはいかがでしょうか。
- 着たかったウェディングドレス、白無垢
- 憧れていたあの式場
- 叶えられなかったリゾート挙式
など「あの日諦めた夢」をもう一度叶えるチャンスとなります。
魅力(5)何度でも繰り返し行える
「あの日諦めた夢」を叶えることもできるバウ・リニューアル。じつは、回数にも制限がありません。
結婚式は一生に一度のものですが、バウ・リニューアルは何度行ってもよいのです。
何度もできるということは、「次は◯年後にしよう」と誓いを深めることもできますね。
人生の節目節目に繰り返し愛情を確かめ合えたら、夫婦の絆もしっかりと深まっていきそうですね。
【2】こんなあなたに…バウ・リニューアルがおすすめなケース
どなたにもおすすめのバウ・リニューアルですが、次のような方はとくにメリットを感じられることでしょう。
(1)「結婚式を挙げなかったのが悔やまれる」
結婚当初、本当は式を挙げたかったけれど「事情があって挙げられなかった」というカップルもいるでしょう。
- 家庭の事情
- 仕事の都合
- 経済的な事情
- 授かり婚
など、タイミングが合わず式を挙げられなかった、あなた。
もしも今なら問題なく挙式できるならば、バウ・リニューアルであの日の夢を叶えてみませんか。
また、「結婚当初は式は不要だと思っていたけど、今になってみると挙げれば良かったなぁ」と感じているケースもあるでしょう。
そうした場合にも、バウ・リニューアルがチャンスをくれます。新たな門出を誓い合いましょう。
(2)「結婚式にいい思い出が残っていない…」
結婚式は二人の門出、結ばれる二人が主役のお式……のはずなのですが、実際はなかなかそうも行きません。
式を挙げるカップルは、主役であると同時にゲストを迎える主催者側でもあります。ゲストや両家の家族に気を遣う必要があるため、本人たちはあまり楽しめないケースも案外多いものです。
- 式の最中、緊張しすぎて失敗してしまった。
- 喜びより疲労感の方が大きかった。
そんな理由で結婚式にモヤモヤした思いが残ってしまっているのなら、バウ・リニューアルで「結婚式」を素敵な思い出に塗り替えるのも素敵ですね。
(3)「夫婦の絆を深め直したい」
どんなにラブラブなカップルも、結婚するとお互いのいろいろな面が見えてきます。
ずっと一緒に暮らしているとどうしても相手に甘えてしまい、お互いに「言わなくても分かるだろう」と、気持ちを言葉にすることを怠ってしまうのもよくあることです。
でも、気持ちはやっぱり言葉にしなければ伝わりませんよね。
バウ・リニューアルでは、「今までありがとう」という感謝の言葉、そして「これからもともに生きていこう」という誓いの言葉を交わし合います。
互いの気持ちをきちんと紙に書き起こしたり、口に出したりすることで、二人の距離がもう一度グッと近づきます。ともに過ごした時間の分、新婚当初よりもさらに強固な絆になるかもしれません。
- お互いへの配慮が最近欠けている気がする
- 夫婦の絆をもう一度深め直したい
- 日常のマンネリ感を打破したい
そんなカップルにとって、バウ・リニューアルはとても有意義なセレモニーとなるでしょう。
(4)「人生の節目に愛する人と特別な瞬間を過ごしたい」
旅行会社やホテルにバウ・リニューアルの相談を持ちかけるのは、女性だけではありません。
旦那さまから奥さまへのサプライズとして企画されることも多いのがバウ・リニューアルの特徴ですが、そうした場合のタイミングとして、
- 自分が定年退職するとき
- 妻の還暦の誕生日
- 数十周年の結婚記念日
といったものが多く見られます。
つまり、
- 「長年連れ添ったパートナーに対し、人生の節目に何か特別なプレゼントをしたい」
- 「節目だからこそ特別な瞬間をつくってパートナーと分かち合いたい」
そんなふうに望む方が多いのですね。
もちろん、この思いは女性だって同じはず。夫の定年退職や子どもの独立など「二人で過ごす時間が増える」タイミングを人生の節目ととらえ、バウ・リニューアルで誓いを新たにしてみてはいかがでしょうか。
「両親へのサプライズ・プレゼントとして贈りたい」
バウ・リニューアルのセレモニーは、大切な人へのサプライズ・プレゼントとしても人気です。
その贈り主は、パートナーである夫や妻とは限りません。
- 子どもから両親へ
- 弟妹から兄・姉夫婦へ
- 兄姉から弟・妹夫婦へ
- 特別親しい親友夫妻へ
など、さまざまなケースがあります。ごく親しい間柄や長年お世話になった親族へのサプライズ・プレゼントとして贈る人が多いのです。
とくに多いのは「子どもの結婚式の中で、両家の両親へバウ・リニューアルのセレモニーがサプライズとして贈られる」といったケースです。
その場合はぜひ、子どもたちからの感謝の言葉もセレモニーに加えてみてください。
贈られた親御さんは、驚いたり照れたりしつつも、あふれんばかりの喜びと感動を味わうことができるでしょう。
スポンサーリンク
【3】どんなことをするの?バウ・リニューアルの内容は
バウ・リニューアルは、お互いの誓いを新たにすることさえできれば、基本的に内容は自由です。
自分たちらしさを大切にしたいバウ・リニューアル。たとえば、こんな内容に人気があります。
(1)教会・チャペルでセレモニー
小さな結婚式のイメージで、教会やチャペルで愛を誓い合います。
バウ・リニューアルを取り扱っているホテルでは、牧師さんやチャペルの手配をお願いすることもできますよ。
こうしたセレモニーは、厳かな気持ちで誓いを新たにしたいカップルにピッタリですね。
二人だけで執り行うのもよいですし、子どもや親しい人を招いても素敵です。
(2)スペシャルなディナー
少し高級なお店を予約して、二人きりのディナー・タイムを過ごすのもよいでしょう。
とくに普段あまり二人で外出することのないカップルならば、それだけで特別な時間になるはずです。愛の言葉を読み上げるのが恥ずかしいときには、ぜひ手紙の交換をしてください。
でも、「ありがとう」「これからもよろしく」という短い言葉だけは、互いの口に出して交わし合うのがおすすめです。照れくさいかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
(3)記念写真の撮影
新たな門出を形にして残すため、写真撮影をするカップルも多いです。
「セレモニーは大掛かりすぎてちょっと尻込みしてしまう」という場合には、フォトウェディングのように記念撮影のみでシンプルに行うのもよいですね。
- 結婚式と同じようにドレスアップして、ホテルや写真館で記念撮影するケース
- ハワイや沖縄といったリゾート地で、美しい景色をバックに家族写真を撮るケース
コンセプトはカップルによりさまざまですが、どんな方法でも写真として残すことで、その日の気持ちをいつでも思い返すことができますね。
(4)思い出VTRの作成
ホテルなどのバウ・リニューアル・プランの中には、二人の歩みを映画のようなショート・フィルムにするものも見られます。
個人でも動画編集が手軽にできる時代ですから、お子さまからご両親へのプレゼントとして思い出VTRをつくることもできそうですね。
二人の出会い~現在までを映像として残す、というのは、結婚式でもよく見る演出の一つです。
が、バウ・リニューアルを行う二人なら、ともに過ごした年月の分だけ映像にも深みが増して素敵です。
(5)誓いの言葉や手紙の交換
「誓いの言葉」の交換は、バウ・リニューアルにおいて最も大切な儀式です。これがなければバウ・リニューアルは成立しないと言っても過言ではありません。
教会で行う場合は、結婚式と同じように牧師さんや神さまの前で「誓います」と宣言するのがポピュラーです。
また、ホームパーティ、レストランディナー……どんな形で行うにせよ、誓いの言葉こそがバウ・リニューアルのクライマックスです。
そしてせっかくの誓いの言葉ですから、ぜひ文字に起こして手紙にし、交換することをおすすめします。
これから先、日常の中でふと思いついたときにその手紙を読み返すことができたら、とても素敵だと思いませんか?
(6)家族全員からのメッセージ
バウ・リニューアルに子どもや孫といったご家族が参加する場合は、ぜひ全員から二人に向けてのメッセージを述べる時間を設けてみてください。
家族だからこそ、照れてしまって普段はなかなか言えない言葉もあるでしょう。ご両親への感謝の思いを伝える絶好の機会になります。
夫婦だけでなく家族の絆も深める大きなチャンスです。
(7)リゾート地でのセレモニー
せっかくなので少し遠出して、旅先の新鮮な景色のもとで誓いを新たにするのも素敵ですね。
日本人のバウ・リニューアルに人気の場所は、
- ハワイ
- グアム
- バリ
- 沖縄
など、海がきれいなリゾート地であることが多いようです。もちろん、軽井沢や北海道など有名な教会のある場所も素敵です。
いずれにせよ、憧れの地でのセレモニーや写真撮影は、一生の思い出となることは間違いありません。
(8)その他、セレモニーを盛り上げるアイデア
自分たちらしさを大事にできるバウ・リニューアル。他にもさまざまなアイデアがあります。
- 幼い子どもや孫に二人のイラストを描いてもらう
- 結婚式で諦めたドレスを着る
- 結婚式のように「証明書」をつくって誓約のサインを交わす
などなど、いろいろ工夫してみてくださいね。
たとえば、
「Yes,I do.(はい、誓います)」という言葉は、
↓
「Yes,again.(はい、もう一度)」
「Yes,we still do.(はい、今も誓い続けています)」
といったバウ・リニューアル仕様に置き換えられるのがポピュラーな演出です。
こうした演出もお洒落ですね。
【4】いつ行う?バウ・リニューアルのタイミング
バウ・リニューアルは、行うタイミングにもとくに制限はありません。
本場である欧米では、夫婦の何らかの節目のタイミングに行われることが多いです。たとえば……。
(1)結婚5周年や10周年の節目
日本で結婚◯周年のお祝いといえば、25周年の「銀婚式」や50周年の「金婚式」が有名ですね。
それに比べ、欧米のバウ・リニューアルはずっと短いスパンで行われるのが一般的です。
もちろん、50周年、60周年など大きな節目に執り行うのも素敵です。それだけの月日をともに歩んできたお互いを労り合い、感謝を伝え合いましょう。
(2)還暦や定年退職
そんなタイミングに行うカップルも多いです。
とくに定年退職は、生活が大きく変わるタイミング。「これからもよろしく」というお互いの思いをこめて、気持ちを新たに誓い合うのも素敵です。
なお、子どもや孫からのサプライズ・プレゼントとしても、このタイミングは人気があります。
(3)子どもの独立や結婚式
二人きりの時間が増えるきっかけといえば、子どもの独立や結婚式のタイミングですよね。
「これからは二人きり、夫婦の時間をゆっくり過ごそうね」という感謝と愛情を伝え合い、新たなスタートを切りましょう。
子どもの結婚式の中で、両家の両親にバウ・リニューアルをプレゼントするケースも増えています。
もしご両親に「サプライズで贈りたい」という場合には、式場やプランナーに相談してみましょう。
(4)病気やトラブルを乗り越えたとき
「健やかなるときも、病めるときも」というのは、結婚式での定番フレーズです。
パートナーが重い病気を乗り越えて退院してきたときや、夫婦の危機をともに乗り越えたとき、といったタイミングも「人生の大きな節目」と言えるでしょう。
大掛かりなセレモニーはまだ難しいという状況なら、レストランディナーやホームパーティ形式で行うのも素敵ですね。
(5)その他、あらゆる記念日にOK
欧米では、さまざまな記念日にバウ・リニューアルを行うカップルがいます。
- 結婚記念日
- クリスマス
- バレンタインデー
- 誕生日
など、自由なタイミングで気軽に行われています。
日本では、「いい夫婦の日(11月22日)」にバウ・リニューアルを企画するホテルなども多いようです。
【5】最高の記念日にするために…注意したいポイント3つ
自由に企画できるバウ・リニューアルですが、成功させるために注意したいポイントもあります。
(1)ご祝儀は基本「もらえない」
結婚式とは異なり、バウ・リニューアルでは基本的にゲストからのご祝儀を受け取ることができません。
そのため、予算立てが大事になります。あらかじめしっかりと予算を決めておき、その範囲内で行いましょう。
ただし、結婚式を挙げていないカップルは「第二の結婚式」として開催し、会費制のパーティにしてもよいでしょう。
(2)コンセプトを最初に決める
自由なだけに「あれも、これも」と憧れをたくさん詰め込みたくなってしまう、バウ・リニューアル。
でもそのために疲れてしまったり、本来の目的(誓いの交換)がおろそかになってしまったりしては本末転倒です。
それを回避するには、まずはじめにコンセプトを決めるのがおすすめです。
- 誰のための式なのか
- 何のために行うのか
- アットホームで楽しい雰囲気にするのか
- 厳粛な雰囲気にするのか
- やりたいことのメインは何なのか
など、一番最初に柱になる部分をしっかり決めて、ブレないように気をつけることで、まとまりのある素敵な式になるでしょう。
(3)「目立つこと」より感謝の気持ちを大切に
バウ・リニューアルの意義は、パートナーや周囲へ感謝の気持ちを伝えるところにもあります。
単純に「また主役になって目立ちたい」という願望や、「豪華なドレスで友達をあっと言わせたい」という気持ちが先走ってしまうようなら、バウ・リニューアルはあまりおすすめできません。
あくまでも感謝を伝え、誓いを新たに歩みだしたい。心からそう思える日まで、バウ・リニューアルはそっと保留しておいた方がよいかもしれません。
【6】ホテルや旅行会社で相談OK。二人の絆を深めよう!
「誓いの更新」バウ・リニューアルの魅力、伝わりましたでしょうか?
- 「私もやってみたいな」
- 「両親にプレゼントしたいな」
そんなふうに感じた方もいらっしゃるかと思います。
レストラン・ディナーやホームパーティなどといったアットホームな企画なら、自分だけのオリジナルな計画を立てるのも素敵です。
でも、セレモニーも行うとなると自分だけで全て手配するのは大変ですよね。
そんなときには、
- ホテル
- 旅行会社
- 教会・チャペル
- レストラン
などで、バウ・リニューアルの取り扱いがあるところを探して相談すると良いでしょう。
夫婦の絆を深めて未来を明るく照らす、バウ・リニューアル。次の結婚記念日には、あなたも企画してみませんか?
▼こちらも読まれています
●夫婦円満を守る言葉集。毎日使って幸せを呼び寄せる!
●夫の上手な扱い方。妻の言い方・褒め方が夫のモチベに繋がる
●結婚記念日の呼び方や数え方。意味を知れば特別な一日に!
スポンサーリンク