モラハラ夫の特徴と対処法。こんな言動が現れたら要注意!
近年、日本での離婚理由の第4位に挙げられているのが夫による妻へのモラハラ。
芸能人の離婚理由としても取り上げられ、世間での認知度は以前より高くなってきました。
また、モラハラの被害に遭っていても、そのことに気付いていない女性も大変多いのが現状です。
自分の夫は大丈夫と思っていても、もしかしたら知らず知らずのうちにモラハラ夫になっている可能性もあるかもしれません。
そこで今回はモラハラ夫の特徴とその対処法について詳しくご紹介します。
目次
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しっかり理解しておきたい!モラル・ハラスメントの定義
まずはモラハラと呼ばれるものの定義についてご紹介します。
モラハラとは正式名称をモラル・ハラスメントと呼びます。
そしてモラハラは加害者の身近な人物である特定のターゲットに対してのみ行われます。
今回は夫から妻へのモラハラに限定してご紹介しますが、夫婦間の他にも恋人間、同僚間、さらには上司から部下へ行われる等のモラハラもあります。
モラハラ加害者は自分の意に沿わないことがあると言葉でまくしたて、相手がすべて悪いかのように追い込みます。つまり、自分の支配下におきたい欲求があるのです。
こんな言動が見られたら気を付けて!モラハラ夫の特徴
モラハラ夫は妻を自分の支配下に置きたいがために普通の夫婦間では考えられないような言動を起こします。
今度はその言動について見ていきましょう。
外と家で態度が変わる
モラハラ夫は外と家での態度が非常に違います。近所や職場、さらには友人の間などでは外面が大変良いため、穏やかな人だと思われていることがほとんどです。
信頼が厚く、モラハラをするような人には見えないでしょうね。
しかし、家での態度は一変。自分が一番偉いかのごとく上から目線で妻にあたり散らしてきます。
そんなモラハラ夫ですが、中には家でも職場でも同じように振る舞う暴君タイプもいます。
言葉で冒涜する
妻が嫌がること、プライドを傷つけられることを平気で口にします。
- どんな育ち方をしたんだ
- それでも母親か
さらには妻の容姿を侮辱することもあります。
いかに妻がダメなのかを延々と語り出してくるのでなかなか止まることはありません。
投影性同一視が見られる
上記でご紹介した言葉で冒涜する、ですが、それはそのままモラハラの夫のことを指します。
- 「どんな育ち方をしたんだ」
- 「それでも母親か(この場合は父親ですが…)」
等は、こっちがモラハラ夫に言ってやりたいセリフですよね。
無視する
モラハラ夫は自分の欲求が通らないと分かると無視や無言で相手に威圧感を与えます。
妻はそんな夫の態度に対し、「何かした?」と聞いたりしますが、夫は「そんなことも分からないのか」と罵ります。
また、無視は通常の会話だけでなく、
- 電話
- メール
でも起こります。
妻が電話やメールをしても一切無視します。
自分には甘く、相手には厳しい
モラハラ夫は自分には甘く、妻には厳しい態度をとります。
妻には家事のことなどに対し口を出してきますが、自分が失敗した場合には認めようとしません。
常に自分が正しい
モラハラ夫の心の奥底にはすべて自分が正しいということがあります。つまり、常に悪いのは相手であり、自分に非があってもそれを絶対に認めようとはしません。
モラハラ夫は相手が非を認めたり、謝罪するまで徹底的に追い込みます。
責任転嫁する
モラハラ夫は自分の非を認めず、責任を相手に押しつけようとします。
例えばですが、夫が浮気をし、妻が責め立てても、決して謝らず「悪いのはお前だ」などという態度をとります。
他にも、
- 家でのトラブルは妻が悪い
- 仕事でのトラブルは上司のせい
- 性格の悪さを指摘されると親のせい
等、悪いのはすべて自分ではなく相手、なのです。
同情を誘う
モラハラ夫は自分が被害者のようにふるまったり、時には涙ながらに過去の辛い経験を持ち出して相手の同情を誘います。
被害者はそんな夫の姿を見て
- 「夫には私しかいない」
- 「私が守ってあげなきゃ」
などと思うそうです。
夫が同情を誘うのは妻や周囲の人達から離婚話を持ち出されるのを恐れているためです。
打たれ弱い
普段は虚勢を張っているモラハラ夫ですが、打たれ弱い一面も持っています。ある時、夫の態度に我慢ならず、妻が思いっきり責めると泣きだしてしまった、なんてことも…。
平気で嘘をつく
モラハラ夫は自分への同情を集めたいがために、平気で嘘をつくことを惜しみません。
- 「妻が家事をしてくれない」
- 「妻が精神病に罹っている」
などの嘘をつき、周りからの同情を集めます。
酷い時には妻が洗濯をしてくれないのをアピールするためにわざと汚れた服を着て出かけるなどの工作をするなんてことも…。
嘘をつく理由としては
- 離婚出来ない状況に追い込む
- 優越感に浸りたい
などが考えられます。
さらに、その嘘がばれた場合には適当なことを言ってごまかします。
思いやりがない
モラハラ夫は妻が体調を崩していても全く気遣いがありません。体調を気にかけてあげることもなく、代わりに家事を行うこともないのです。
これは妻を道具としてしか思っていないためです。利用するものは利用する、モラハラ夫の考えはこうなのです。
自分のルールに従わせる
自分でルールを作り、それに家族を従わせます。そのルールに従うのが当たり前で、従わないという考えは夫にはありません。
結婚後、妊娠、出産後などに豹変する
モラハラ夫の多くが結婚・出産前は優しかったのに、結婚・出産後に豹変した場合がほとんどです。
結婚前や妊娠、出産前は相手を逃さまいと優しい人物を演じますが、相手が逃れられない状況になることが分かると態度が急変します。結婚前は
- マメに連絡をくれる
- 気遣いが出来る
- わがままも笑って許してくれる
など女性の心を掴むのが大変上手ですが、結婚後にはこれらのような行動はなくなります。
また、子供が出来ると子供に対して嫉妬するので、態度が変わることもあります。
被害が子供に及ぶことも
妻への支配が思うようにいかなかった場合、モラハラ夫は次の標的を子供へと向ける可能性があります。
また、子供の前で妻を怒鳴りつけたり、悪口を吹き込んだり、子供の心にも大きな傷を残します。
妻が大切にしているものを平気で捨てる
自分の思い通りにいかないと気が済まないモラハラ夫ですから、妻の大切にしている物も平気で捨てます。
時には妻が可愛がっているペットをいじめることもあります。
モラハラ夫は妻の悲しむ顔を見て優越感に浸りたいのです。
時には優しい時もある
妻に対し、感情をぶつけるモラハラ夫ですが、常に怒っているというわけではありません。
「愛しているよ」などと言ったり、謝罪をしてくることもあります。そのため、妻は「本当は優しい人なんだ」と勘違いしてしまいがち。
モラハラ夫は機嫌によりアメとムチを使い分け、妻の心を掴むのが非常に上手です。
基本的に肉体的な暴力は伴わない
言葉の暴力は容赦のないモラハラ夫ですが、基本的に肉体的な暴力は伴いません。それは周囲から暴力夫とのレッテルを貼られるのを何より恐れているからです。
肉体的な暴力だと証拠が残ってしまいますよね。モラハラ夫は計算高いので、そんな証拠を残さないためにも暴力は伴わないのです。
また、モラハラ夫の目的は相手を支配し、自分の思い通りにすることですので、暴力は不必要とも言えるでしょう。
もし、仮に手を出すことがあっても服を掴んだり、肩を押さえるなどの軽いもので決して証拠は残しはしません。
これは感情的になってもまだ理性が残っているからです。
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言いなりになっている必要はない!モラハラ夫への対処法
身近な人物に対する扱いが酷いモラハラ夫ですが、いつまでも夫の言いなりになっているわけにはいきませんよね。
モラハラが続くとストレスが体調にも現れたり、最悪、自分自身を見失ってしまうこともあります。
そうなる前にしっかりとした対処が必要となってきますので、これからご紹介していきます。
夫を立ててみる
モラハラ夫は家庭内では自分が一番上の立場にいないと気が済みません。
そのため、少しでも妻が上に立ったり、自分が下に見られるようなことがあれば怒るのです。
そんなモラハラ夫への対処として、まずは夫を立てることから始めてみて下さい。
このように下手に出ることで夫は自分は優位に立っていると思い、以前よりもモラハラの回数は減ります。
ただ、ずっと我慢しているのも疲れてしまいますので、夫がいない時には上手にストレスを発散するようにして下さい。
夫からの暴言は受け流す
そんな夫からの暴言は聞き流すのが一番です。
暴言はあなたを支配したいがための行為ですので、いちいち気にしていてはキリがありませんし、ストレスの元になるだけです。
暴言が始まったら別のことを考えるなど、受け流して気にしないようにしましょう。
モラハラに気付かせる
これはモラハラが軽度の場合にのみ効果がありますが、モラハラによってどれだけ傷ついたか伝えてみましょう。
それによって夫が改心する可能性もあります。軽度の場合は自覚させることがモラハラ改善へのきっかけになります。
信頼出来る人・専門機関に相談する
モラハラは出来れば家庭内で解決したいですよね。しかし、一人で抱え込むにも限界があります。
勇気がいりますが、親や友人にモラハラが行われていることを話してみましょう。
また、モラハラで悩んでいる女性は大変多いです。相談に乗ってくれる専門機関が必ずありますので、辛い時は無理をせず、相談に乗ってもらいましょう。
親や友人に言いにくい場合にも専門機関を活用してみてください。
離婚・別居をする
勇気のいることですし、なかなかすぐには決められないかもしれませんが、モラハラが一向に改善される兆しがない場合やモラハラに耐えられなくなったら離婚や別居も視野に入れるようにして下さい。
子供のことを考えると離婚は避けたいと考える方も多いでしょうが、モラハラ夫のそばで暮すということはそれだけ子供にも悪影響を及ぼします。
また、妻や母親という前にあなたは一人の女性です。夫のためにずっと辛い思いをして生きていく必要は全くありません。
モラハラが行われていた証拠を残しておく
離婚を考えている方は夫から日常的にモラハラが行われていた証拠を残しておくようにして下さい。
日記に記録しておくのも良いですし、ICレコーダーに録音したり、ビデオに録画しておくと何よりの証拠になります。スマホの録音アプリを用いても良いでしょう。
日記に記す場合はいつ、どこで、夫がどのようなことをしたのかを書くようにして下さい。
- モラハラとは関係のない日常の出来事についても書いてある
- 何年も日記を付けている
場合だとより良いとのことです。
また、夫から送信されたモラハラと思われる内容のメールを保存しておくのも良いです。
目にすると不快になりますし、すぐに削除したいとは思いますが、モラハラが行われていた証拠となりますのでしっかり保存しておきましょう。
ある程度見切りをつける勇気も必要
たまにモラハラが改善するんじゃないか、などと期待を抱く人もいますが、モラハラは長年培われてきたものであり、改善する見込みはないのが特徴です。
備えが大事!いざという時のためにモラハラ対策を知っておこう
モラハラは普段の日常生活の中に潜んでいるものです。
自分には関係ないと思っていてももしかしたら夫の何気ない言動がモラハラに当てはまっているかもしれません。
また、優しい夫でもこれからモラハラが出てくる可能性もありますし、決して安心とは言い切れません。
今悩んでいる方、また、そうでない方もいざという時のためにモラハラ夫への対処法について知っていただければと思います。
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