婚約破棄もあり!マリッジブルーに入ったら考えるべきこと
彼氏との結婚が決まったあなた、おめでとうございます!
おや、何か浮かない顔ですね?不安がある?大きな変化に不安はつきものだし、マリッジブルーという言葉があるように誰しもブルーになる時期はあるものです。
だけど、その不安の正体を見極めないともしかして、結婚を後悔することになるかもしれません。
一過性のものではない、見過ごしてはいけない不安とは?
不安を正しく捉えて難を逃れた例、不安を見ないふりして結婚に失敗してしまった例の両方から、「危ない不安」の見極め方を考えていきましょう。
目次
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気のせいじゃない!「危ない不安」は、時が経つほど大きくなる
結婚は人生の一大事。どんな相手でも、ちょっとした不安を感じるのは当たり前です。
だけど、危険信号である不安には、時が経つにつれ大きくなるという特徴が。
交際期間の長さは安心材料にならない
AさんとBさんという二人の女性の物語から、「危険な不安」について考えていきましょう。
まずは、Aさん。
Aさんは、高校時代から10年近く付き合ってきた彼氏と結婚することになりました。
そんなに長い間付き合ってきたなら、とても絆が強いカップルなのかと思いきや、実はそうでもなかったのです。
もちろん、付き合い始めた高校生のころは、お互いに初々しい時期なのでもう、彼氏が世界の全てというくらいに好きでした。
寝る間も惜しんで電話をかけ、毎日会ってもまだ足りない。
高校生の恋愛のご他聞に漏れず、将来はこの人と結婚するんだと思っていました。
しかし、二人とも大学生になってから様子が変わってきます。
これもよくあることですが、大学に入って出会いが増え、経験の幅が広がるにつれてだんだん彼氏が占めるスペースが狭くなってきたのです。
他の人を好きになってしまったり、飲み会などで浮気すれすれの事態になったこともありました。
だけど、彼氏とは別れることもなく、なんとなく続いてきました。
「好きだから別れたくない」という積極的な理由ではなく、「別れる理由がないから別れない」という消極的な理由のもとで。
そんな状態で続ける付き合いは、かつてのような濃いものではなく、だらだらと間延びしたもので、本音を言えばAさんは彼氏に飽きていました。
だけど、別れるほど好きになる人が他に現れなかったこともあり、社会人になっても付き合いはそのまま。
ところがある時、Aさんは本格的な浮気をしてしまいます。
その相手を本気で好きになってしまったAさん。
浮気というより、二股といえるような関係が続きましたが、それでも彼氏と別れなかったのはその浮気相手も二股をかけている状態だったから。
しかしある日とうとう、浮気が彼氏にバレてしまいました。
結婚式が近づくにつれ憂鬱になる
もちろん、倦怠期だったとはいえ、彼氏はショックを受けました。
Aさんは、自分が全面的に悪いので当然振られると覚悟していましたが、彼氏は「もうしないって約束するなら付き合い続ける」と言ったのです。
これにはAさんもびっくり。
もう別れてもいいや、と投げやりな気持だっただけに、そう彼氏が言ってくれるなら付き合い続けないといけないような気になってしまいました。
お互いの共通の友人もたくさんいるし、地元でも近所だし、別れてしまってはこれからやりにくくなるという思いもありました。
それはお互い様で、だから彼氏も別れないという選択をしたのかもしれません。
その流れで、「そろそろ結婚しよう」という話になりました。
彼氏から持ち出してきたのは、結婚して落ち着けばもう、浮気の心配もないと思ったからでしょう。
お互いの両親も知り合いで、親から「こんなに付き合ってるんだから、そろそろ…」というプレッシャーもありました。
そうして結婚が決まったものの、「ほんとにこれで良かったのかな?」という不安が消えないAさん。
友達に報告して、結婚式場を見に行って…とひとつひとつステージをクリアしていけば不安もなくなるかと思ったのに、むしろ日が経つごとにどんどん憂鬱が増してきてしまったのです。
大好きだった彼氏の過去にショックを受ける
さて、一方でBさんの例を見てみましょう。
Bさんは、20代最後の年に、2年付き合ってきた彼氏との結婚が決まりました。
彼氏は年上で社交的かつ活動的で、一緒に色々なところに出かけて楽しく付き合ってきました。
彼氏のことは大好きだったし、もうすぐ30歳になるということもあり、プロポーズされたときにはとても嬉しくて、断る理由なんて何もなかったというBさん。
ところが、ある日彼氏と、二人が出会う前のことを話していたときに大きな転機が訪れます。
そこで初めて知ったのは、Bさんと出会う前に彼氏はかなり遊び人だったということでした。
女性を落とすことをゲームのように楽しんで、一時だけ関係を持ってその後は連絡を絶つということを繰り返していた。
「彼女がいる時はそういうことはしなかった」と言ってはいましたが、本当のところはわかりません。
それを聞いてBさんはショックを受けました。どうして今まで黙っていたの?もしかしてこの人は、結婚してからも浮気をするかもしれない。
そんな不安が生まれます。
そして何より、真面目なBさんにとって、無責任に関係を持つようなこと自体が信じられなかったのです。
本能に正直に!「危ない不安」を分かっているのは、頭ではなく体
それぞれ、結婚話が出てから不安におそわれたAさんとBさん。
その大きなポイントは、その不安がどこの部分に根ざしているか、ということです。
彼氏のことを、実は軽蔑している?
Aさんの話に戻りましょう。結婚が決まってからも、「ほんとにこの人でいいのか」という不安がどんどん大きくなってきたAさん。
その大きな理由は、「ぶっちゃけ、男としてもう好きじゃない」というものでした。
つきあってきた数年のあいだに、他の人に恋しかけたこともあるし、彼以外の相手に夢中になってしまっていました。
そんなふうに、「男として惹かれる」という感覚を悲しいけれど彼氏にはもう1ミリも感じなかったのです。
終いには、彼の欠点ばかり目に付き、
- なんだか頼りない
- 服にばっかりお金をかけるところが男らしくなくて嫌だ
- 一緒にいても楽しくない
などと、あらゆることに不満を持ち、嫌悪感すらおぼえるようになり、そしてある時、彼氏に対する自分の言動を振り返ってふと気づいたのです。
あ、私って彼のことを下に見ている。全然尊敬してないし、むしろ軽蔑してるのかもしれない、と。
決定的に気持が離れてしまった婚前旅行
決定的だったのは、婚前旅行のような感じで、二人で海外旅行に行ったときのこと。
ある観光地で、Aさんは現地の物売りや物乞いに囲まれて、強引な彼らの態度にとても怖い思いをしました。
助けを求めようと、彼氏の姿を探したAさん。ところが、そばにいたはずの彼氏はいつの間にか、離れたところで景色にカメラを向けていたのです。
こちらに気づいていないのか。いや、絶対に気づいている。
だけど物売りや物乞いの間に割って入る勇気がないから、気づいていないフリをしているんだ。
そう確信したAさんは、その瞬間に決定的に何かが壊れたのを感じました。
弱虫。腰抜け。結婚して何か大事があっても、この人はこうやって気づかないフリをするんじゃないか。そんな腹立ちが込み上げたのです。
物売りと物乞いの群れから抜け出して、その後観光を続けた二人でしたが、何事もなかったかのように振る舞う彼氏に対してAさんは、もうこの人と一緒にいたくないとすら思うようになってしまいました。
彼氏の姿を見ているだけで苛々するから、そばにいてほしくない。
そばにいるだけで、体が拒否をするような感じがしたのです。
彼氏に触られるのも嫌になってしまう
さて、一方でBさんの場合。彼氏の過去を聞いてから、一気に彼への不信感がつのってしまったBさん。
だけど、それを本人にぶつける事はできませんでした。
話をしていた様子から、彼氏にとっては遊んでいた過去なんか大したことだと思っていないのが分かったからです。
単なる「あのころは若かった」エピソードのひとつとして披露したに過ぎず、Bさんがショックを受けたなんて考えもしない。
「そんなことをするなんて信じられない」というBさんの考え方は、彼氏にとっては理解できないものでしょう。
ちらっとそういうことを匂わせてみたこともありました。
だけど彼氏は、「そんな過去のこと言われても困る。これからはしないって言ってるじゃん」と不機嫌になるだけで、Bさんの心情を理解しようとはしませんでした。
だけどBさんにとって、過去であることは関係なかったのです。
そういうことを大したことだと思っていない彼氏の価値観自体が、理解できないものなのだから。
それからは、彼氏と触れ合うたびに、遊んでいた過去のことを想像してしまい、生理的な拒否感を感じるようになりました。
そしてとうとう、触られるのも嫌だというところまできてしまったのです。
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ちょっと待って!「自分を納得させようとしている」のは危険信号
結婚式が近づくにつれて不安が大きくなっていっても、多くの人は「きっと一過性のマリッジブルーだ」と思い込もうするのではないでしょうか。
思い込みは、簡単に目の前の真実を見えなくします。
「こんな人はもう現れないはず」と言い聞かせる
彼氏への嫌悪感や、うんざりした気持ちが高まり、結婚式のことを考えてもまったく楽しみにできないどころか憂鬱になったAさん。
そして、結婚式がゴールではなく、その先から二人でずっと一緒に暮らす生活が始まるのです。
結婚後の長い時間を考えると、もう人生終わった、くらいの絶望的な気持ちにかられてしまうのです。
そんなふうに感じる自分はおかしいだ、とAさんは思おうとしました。
- 結婚という言葉の重さに、ちょっと憂鬱になっているだけ
- よくあるマリッジブルーだ
- 結婚してしまえばきっとあきらめがつくはず
- いやちょっと待て、あきらめがつくって何だ
- 結婚てあきらめてするものなのか
そんなふうに自問自答しながら、悩む日々。
だけど、10年近い年月を一緒に過ごした彼氏です。
ちっともときめかない、もう好きという気持ちも残っていない、だけど一緒にいて楽だし、これだけ色々あっても結局別れなかったということは、やっぱり彼と縁があるっていうことじゃないか。
Aさんは自分に言い聞かせます。
これだけ長く付き合ったんだから、結婚するのは当然のことなんだ。
この先、こんなに長く付き合えるような人に出会える保証なんてないし。
いや、きっと出会えない。やっぱり彼と結婚するしかないんだ。
そうやって自分を奮い立たせようとするAさんは、友達に相談することにしました。
彼との結婚キャンセルは、今後の人生に影響する
相談した友達は、高校からの仲の良いグループの子で、彼氏とも友達でした。
そんなふうに、高校時代の友達を始め、Aさんも彼氏も地元とのつながりが強く、同じコミュニティのなかで生きていました。
これだけずっと一緒にいて、友好関係を共有していて周りからも公認。
そんな相手と別れることは、確実に友達の何人かを失うことだし、地元でも一体何て言われるだろう―。
共通の友達を前にすると、そんな思いがわきあがって悲しくなりました。
相談を受けた友達は驚きもしていたけれど、どこか納得したふうでもありました。
と友達はいいました。
もし別れてしまったら友人としては寂しいけど、後悔のないようにしたらいいと思う、という言葉をもらいました。
届かなかった友人の言葉
一方で、Bさんのほうも友達に相談をしていました。
結婚式も近づいて、周りから「幸せだね~」「結婚式、楽しみでしょう」などと言葉をかけられているBさんは、自分が感じていることなんて誰にも言えないと思っていました。
だけど、どうしても自分の中だけに留めておけず、信頼できる友人にとうとう打ち明けたのです。
Bさんの話を聞いて、友達は「それはまずいと思う」とはっきり言いました。
触ったり、そういうことなしに過ごせるはずがないし、なしで一緒にいるとしたらそれこそ不自然な関係になると思う。
体が拒否してるって、相当だよ。
本能的なこととか生理的なことって、見過ごせないと思う。
結婚、考え直したほうがいいかもしれないよ。
友達にそういわれたBさんは、複雑な思いを抱きました。
自分で相談したくせに、もう結婚式まで3ヶ月しかないのに考え直せなんて無理だよ、と友人に対して腹立たしい気持ちさえ湧き起こりました。
そうではなくて、大丈夫だよ、きっと一時的なものだよと、結婚に向けて背中を押してほしかったのかもしれません。
「結婚は、こんなもんなんだ」と自分に言い聞かせる
友人の言葉は気になったものの、結局Bさんは「彼氏を信じなくては」と思うことにしました。
触れ合うだけが夫婦じゃないし、そんなにべたべたラブラブしている夫婦のほうが少ないはず。
子供を作るために何回かするくらいなら我慢できる。
子供さえできれば、きっとこんなことは問題じゃなくなるはず。
そんなふうに自分に言い聞かせていたBさんは、「我慢できる」という言葉のおかしさに気づくこともありませんでした。
今までの自分が結婚に夢を見すぎていただけで、きっと結婚ってこんなもんなんだ。
ちょっとした不安には目をつぶってやらなくちゃいけないんだ。
そう自分を納得させようとする心の動きの裏には、もう30歳なんだから、これを逃したらきっと結婚できないという焦りもありました。
「今さら遅い」に負けないで!その決断が未来の自分を救う
結婚に見過ごせないほどの不安を感じて、友人に相談して、でも思い過ごしだと自分に言い聞かせ…ここまでは同じ道を歩んだAさんとBさん。
最後に下した決断で二人の運命は大きく変わります。
大きなターニングポイントになった短期留学
Aさんは、ひとつの決断をしました。結婚が憂鬱なのはきっと、独身のうちにやり残したことがあるからだ。
後悔がないようにやりたかったことをやれば、納得して結婚できるはず。
そう思ったAさんは、ずっと行きたかった短期留学のため、アメリカへ行くことにしたのです。期間は2ヵ月。
結婚式が決まってからのいきなりの留学に、彼氏はあまりいい顔をしませんでしたが、それで気が済むならと最後には了承。
Bさんはアメリカへと旅立ちます。それが大きな転機になりました。
アメリカでの日々は、とても刺激的でした。
文化も考え方も違う。出会う人はみんな自分の意見をはっきり述べ、自己主張をし、揺るぎない価値観を持っている。
人生を思い切り楽しんで、自分の人生にちゃんと責任を持っている。
異国での生活のなかで、日本の小さなしがらみに縛られていた自分がとてもばかばかしく思えました。
そして、あまりの楽しさにどんどん帰国したくなくなり、マリッジブルーがなくなるどころか、結婚が嫌だという気持が逆にもっとふくらんできたのです。
自分に正直になろうと決意
帰国してからAさんは、彼氏に「やっぱり結婚できない」と告げました。もちろん彼氏は大ショック。
お互いの両親の説得も、困難と精神的苦痛を極めました。
何せ、式場も決まっていて、結婚式まであと3ヶ月。招待状の準備もしていたのですから。「地元のみんなに何て言えばいいのか」と母親は泣きました。
Aさんも本当に辛くて、何度も泣きました。彼氏やお互いの両親、友達への罪悪感がわきおこります。
それでも、自分に正直になろうと決意して、後始末に奔走しました。
全てが終わったあと、地元に居辛くなったAさんは、再びアメリカへ。逃げるようにワーキングホリデーに出かけたのです。
他人事のような結婚式
一方でBさんは、どれだけ不安になっても結婚をやめる決断をすることができませんでした。
結婚式場も予約して、招待状も出してしまった。
今さらやめるなんて絶対にできない、と為すすべもなく事態が動いていくのを見ているようなあきらめの境地でBさんは思います。
式場のキャンセル料金。話を切り出したときの彼氏の怒り。お互いの両親のパニックになる顔。友人たちの反応。職場での噂…。
結婚をキャンセルした場合に起こりうるネガティブな想像をしただけで無力感に襲われ、もう結婚するしか選択はないような気がしました。
そして迎えた結婚式当日。
相談した友人が、どこか浮かない顔で自分を見ているのを気づかないふりをして、笑顔を作り続けるBさんは、自分の結婚式なのにまるで他人事のような気がしました。
幸せな結婚をしたAさん、DVに苦しむBさん
二人のその後はどうなってのでしょうか。
なんとAさんは、ワーキングホリデーに訪れたアメリカに滞在中に出会った人と運命的に恋に落ち、電撃結婚。
友たちはいっせいに驚き、「本当に大丈夫なのか」と心配しましたが、「絶対に大丈夫」と自信を持って結婚し、結婚後数年経っても「夫のことが大好き!」とのろける幸せ夫婦になっています。
一方でBさんは、結婚してから夫が豹変し、DVとモラハラに苦しめられるようになってしまったのです。
夫のそういう面を、結婚前から本能的にどこかで察知していたのか、Bさんの生理的嫌悪感を察知した夫がプライドを傷つけられてエスカレートしたのか、それはわかりません。
Bさんは、結婚をやめる決意ができなかったように、別れる決意もできないままでいます。
心身への暴力で、ストレスが原因で体を壊し、具体的に離婚を考えるパワーもないようです。
離婚後の生活も不安で、別れたときに起こりうるネガティブな想像をしただけで無力感に襲われ、動けない。
そうして、「暴力をふるわなければいい人だから」と自分に言い聞かせ、相談を受けて「今すぐ別れたほうがいい」という友達にもそう言い、人権を無視されるような生活を続けています。
筆者からのお願いです!後悔しない自分の人生のために決断を
結婚に不安はつきもの。
だけど、生理的とも言えるような不安や、結婚後を考えて憂鬱にしかならないような状態は危険です。
- もう年齢的に後がないから
- 式場予約しちゃったから
- 両親を安心させたいから
- 彼以外貰い手なんて今後現れないから
と、自分の気持以外のことを理由にして、一生懸命自分を納得させようとしている状態もおかしい。だれかを納得させるために結婚するのではなく、あなたの人生のための結婚です。
やめる決断をすることで幸せになることもある。本気でそのことを伝えたいと思っています。
どうか、あなたの一度きりの人生のための決断を。
自分自身の気持ちと本能にちゃんと耳を傾けてほしい。筆者からの切なるお願いです!
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