サムシングフォーの意味って?花嫁が幸せになる4つのアイテム
海外では結婚式にまつわる「サムシングフォー」と呼ばれる風習があります。4つ(four)の何か(something)を花嫁が身に付けることで、その花嫁は幸せな結婚生活が送れる…というものです。
新郎新婦をはじめ、お祝いのプレゼントを贈るゲストもサムシングフォーを意識することで、素敵な結婚式になると言われています。
この記事では、サムシングフォーの意味や実際のプレゼントの例をご紹介していきます。自分や友人・知人の結婚式が近づいたときのために、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
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サムシングフォーって何?どんな意味があるのかチェック
サムシングフォーを直訳すると「4つの何か」と言う意味になります。その4つとは、
- something old:何か古いもの
- something new:何か新しいもの
- something borrowed:何か借りたもの
- something blue:何か青いもの
これはイギリスの童謡集が由来して語りつがれてきた風習です。
効果があるかどうかは問題ではなく、花嫁の幸せを願い、ふたりの結婚を祝うものとしてサムシングフォーを意識することが重要視されています。
そのため、海外の結婚式ではサムシングフォーにちなんだものを花嫁が身に付けたり、周囲の人が結婚祝いとしてプレゼントしたりしているのです。
「何か古いもの」は家族の絆を深める。伝統や思い出を大切に
順を追って一つずつサムシングフォーの意味を見ていきましょう。まずは「something old(何か古いもの)」についてです。
古いものは家族の絆をあらわす
結婚式で花嫁が身に付ける「何か古いもの」としてポピュラーなのは、家族から受け継いできたものです。
- 祖先の身に付けていたアクセサリー(ネックレスなど)
- 祖先から受け継いだウェディングドレス
- 親世代の結婚指輪をリメイクしたもの
…など。
祖先から受け継いできた古いものを身に付けることで、家族の絆や伝統を重んじるという意味を持っています。
結婚とは夫婦の家同士がくっつくことでもあります。だからこそ結婚式で家族の伝統を身に付ければ、両家が家族として結びつくことを強く意識することができますね。
アンティーク調のプレゼントでも可
家族の伝統…と言うと、何だか周囲のゲストは立ち入れないような雰囲気を感じますよね。もちろん「何か古いもの」の王道は家族から受け継いだもの。
ですが、ゲストからのプレゼントとして「何か古いもの」を取り入れることも珍しくはありません。
- アンティーク調のインテリア
- 年代物のワイン
などをプレゼントすると、サムシングフォーにちなんだ贈り物になりますよ。
結婚式そのものに組み込むことも
「古いもの」は花嫁が身に付ける形ではなく、結婚式そのものに取り入れるという例もあります。
- 式中に花嫁の幼いころのビデオを流す
- 昔の写真を会場内に飾る
- 昔に着ていた洋服をリメイクしてリングピロ―にする
古い思い出を結婚式の中で思い出すというのも、サムシングフォーの風習に則ったやり方です。
もしもサムシングフォーを実践したいのに家族に伝統のものや古めかしい小物などが特に思いつかない…というときは、こうした思い出の何かを結婚式に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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「何か新しいもの」でまっさらな気持ちで新生活に臨もう
サムシングフォーに乗っ取った結婚式では、花嫁は「something new(何か新しいもの)」を身に着けて結婚式に出席するのが一般的。
新しいものを身に着けることにどんな意味があるのか、どんな新しいものを身に着けると良いのかをチェックしていきましょう。
真新しいもので新生活を送る
サムシングフォーにおける「新しいもの」は、結婚する花嫁たちの新生活を意味するアイテムです。
結婚式当日に新調したものを身に着けることで、ふたりが初めて家族として生活を送ることを意識し、新生活が幸せな日々になることを祈るという意味があるのです。
これからふたりが恋人ではなくて夫婦として人生を歩んでいくために、気持ちをまっさらな状態にするための節目とも言える役割を持っています。
できれば白色の新しいものを
結婚式の当日に初めて使う新品のものであれば、「何か新しいもの」の役割をしっかり果たせます。ですが海外で「新しいもの」として取り入れられているのは、白色のものが一般的。
白は花嫁を象徴する色であるとともに、「まっさらな気持ち」をあらわす色でもあります。
結婚式当日に使う白色の新品ということで、
- ウェディングドレス
- ベール
- 長手袋
- ストッキング
- ガーター
- シューズ
- パールのアクセサリー
などのアイテムがよく海外で使われています。もちろんドレスを新調するのはコストがかかりますから、ベールやストッキングなど…どれか一つだけのアイテムを新調するだけでOKですよ。
「何か借りたもの」は第三者との繋がり。幸せのおすそ分けも
「something borrowed(何か借りたもの)」は自分で用意するものではなく、人から借りるものです。そのためサムシングフォーを取り入れた結婚式では、誰かの助力が必要。
どうしてものを借りる必要があるのか、どんなものを借りると良いのかを見ていきましょう。
借りものは隣人や友人との絆
サムシングフォーにならうなら、花嫁は何か人から借りたものを持って結婚式に出席する必要があります。
人から借りたものは、それを貸してくれた人を含めた友人、隣人たちとの絆を象徴するものです。
結婚して新生活を始めるにあたって、確かに友人や隣人と良好な関係を築くことは大切ですよね。第三者と助け合える関係でいることも、幸せな結婚生活に欠かせない要素です。
ハンカチやアクセサリーが一般的
「借りたもの」として用意するのは、友人や隣人から借りたアイテムが一般的です。
中でも幸せな結婚生活を送っている友人・隣人から借りたものは、「幸せのおすそ分け」という意味を持ち、その貸し主同様に幸せな結婚生活を送れるという言い伝えがあります。
もちろん友人・隣人との縁を保証するためのものなので、今までずっと仲良くしてきた親友やお世話になった人など…未婚の人から借りたものでも構いませんよ。
- ハンカチ
- アクセサリー
- ベール
などが一般的。あらかじめ前日から借りていても良いですし、結婚式当日になってその場で借りてもOKです。
「何か青いもの」は花嫁の純潔を示し、幸せを祈るアイテム
「something blue(何か青いもの)」は花嫁が身に着けて結婚式に出席することが一般的ですが、式に招いたゲストからのプレゼントとして受け取ることもあります。
結婚式で使われる「青いもの」の持つ意味や、実際に用意するアイテムの例を見ていきましょう。
青いものは純潔の象徴
青色は聖母マリアを象徴する色として知られています。聖母マリアは純潔の象徴。
何か青いものを身に着けて結婚式を挙げることは、花嫁の「純潔」や「清らかさ」、女性としての「貞淑」を示すという意味を持っています。そのため、サムシングフォーとして青色のものを身に着けるときは、下着など人目につかない部分に青を取り入れるのが一般的。
また、青色には「幸せ」の意味があるとしても言い伝えられています。実際に童話『青い鳥』では、青色の鳥を探すことで幸福を手に入れるという描写がありましたよね。
青い鳥にちなんで、青色のものを花嫁が身に着けることでその夫婦は幸せな結婚生活を送れるともされているのです。
清らかさと幸せ、2つの意味を持っていることから、サムシングフォーの中でも「青いもの」は有名で重要視されている存在です。
ガーターや下着が一般的
清らかさを表すということで、花嫁が身に着ける「青いもの」はあまり人目に触れない部分に取り入れるのが一般的な考えです。海外ではよく純白のガーターに青いリボンをあしらって、サムシングフォーとされていますね。
- ガーターベルト
- ブラジャーやショーツなどの下着
- ビスチェなどのインナー
- ガードル
を青色のものにするという取り入れ方もあります。
装花やプレゼントにも青を
サムシングフォーにおける「青色」は、結婚式に呼ばれたゲストにもよく注目されているポイントです。
「人目につかないものが良いのでは?」と不安になるかもしれませんが、大丈夫。式で花嫁が身に着けるものでなければ、ゲストが青いものをプレゼントすることも珍しくありません。
一般的なのは、ゲストからの装花やブーケに青い花を入れることです。花嫁の「純潔」を気にするのであれば、他の花に1つだけ小さな青い花を紛れさせることもアリですよ。
もちろん花ではなくても、プレゼントに青色ベースのものを選ぶこともあります。食器やインテリアの小物、テーブルクロスなど…。
サムシングブルーにちなんで青色のものを送ることで、花嫁の幸せを願うゲストとしての気持ちが伝わりますよ。
ゲストも花嫁もサムシングフォーで素敵な結婚式にしよう
サムシングフォーはヨーロッパならではのロマンチックな風習ですが、大切なのはその効果よりも、言い伝えの内容を意識することにあります。
家族や友人・隣人との絆、新生活への意識、花嫁としての純潔…4つのものを用意する過程でこれらを意識することが、結婚生活を幸せなものにしていくのです。
もちろんこれは花嫁だけではなく、ゲストに対しても言えること。サムシングフォーを意識したプレゼントやお花を用意することで、ふたりの結婚を祝い、幸せを祈る気持ちが強まります。
結婚をするor祝う上で大切な気持ちづくりをしてくれるのが、サムシングフォーの役割。ここで上げた4つのアイテムを揃えて、素敵な結婚式を挙げてくださいね。
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