男女別に見る結婚しない理由とは…結婚のイメージが低下している?

結婚の心構え 2024.10.04

近年では、少子化が騒がれていますが、その以前に、結婚しない男女が増加傾向にあります。

日本政府が人口の統計に用いる「生涯未婚率」でも、2000年頃までは、10%未満であった数値が、2022年では、男性が23%、女性が14%という数値として表れています。

結婚は、男女双方が願ってこそ、実現するものです。今回は結婚しない理由を、男女の違いという視点から見ていきましょう。


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女性の理由には、仕事や周囲の友人が影響している場合も

社会的に見ても、女性の社会進出が著しく、「結婚のタイミングを逃しやすいのではないか」と予想もできますが、女性の結婚しない理由はどのようなものがあるのでしょうか?結婚しない女性の理由を見ていきましょう。

自由でいることが楽

「自由が大好き!」という女性でなくても、「家庭に縛られたくない」という気持ちから、結婚することを、現実的に考えられないことも多いようです。

周りの友人で未婚が多いと、自由に友人と遊びに出かけたりする機会も多く、「このままで良い」という結論に達することもあるでしょう。

結婚が幸せだと思えない

結婚といえば「幸せ」というイメージが結びつかなくなっている、ということがあるようです。結婚といえば「幸せになります」という言葉が定番なはずですが、なぜなのでしょうか?

世の中では、熟年離婚という言葉も騒がれたこともあるように、両親が不仲だったり、離婚している家庭の場合、母親の愚痴を聞く機会が多い女性の場合、結婚に対してネガティブなイメージが染み付いてしまいます。

また、若くして結婚した周りの友人の話を聞き、結婚への憧れが失せてしまうこともあるようです。最近ではSNSが普及していることもあり、頻繁にネガティブな発言を目の当たりにするでしょう。

つまり、結婚することが「幸せ」ではなく「苦労」や「面倒なこと」というイメージが膨らんでしまい、結婚を敬遠してしまう傾向にあるようです。

義理の両親との関係が面倒

結婚すると、義理の両親との関係も始まります。世間でも、特に姑との関係に悩む声は多く広まっていて、そのような嫁姑問題に悩まされたくない、と面倒な関係を懸念して、結婚から遠ざかることもあるようです。

また、年齢が上がれば上がるほど、義理の両親の年齢も上がるため、嫁姑問題に加え、介護問題も迫っていることが考えられるので、更に敬遠する女性が多くみられます。

理想が高い

恋愛と結婚は別物と考え、結婚の条件を高く設定している女性が増えている、ということもあるようです。

婚活も多様化し、条件を絞って紹介してくれるサービスも多く、条件を絞ると更に追求してしまい、結婚に踏み切れないパターンも多く見られます。

仕事で地位を確立した

仕事が楽しくなってきた、アラサーに差し掛かった女性や、仕事でキャリアを積み、社会的にも地位を確立した女性は、必然的に「仕事での充実を優先したい」という気持ちが高まります。

最近は、彼が理解を示してくれるパターンも多いようですが、女性側が負い目を感じてしまい、結婚へ踏み出せないということもあるようです。

経済的、精神的に自立している

仕事で満足感を得ている女性は、経済的、精神的にも安定感があり、自立しているパターンも多いでしょう。

一人でも自立している女性は、現状に満足しており、結婚しないという人生を選ぶこともあるようです。

子育て環境に不安を感じる

最近は、結婚をしても仕事を続ける女性が多く、「出産してからも仕事と子育てを両立したい」と思っている女性が多くみられます。

先を見据えて、子育てを想定した時に、職場や地域の環境など、子育ての環境が整っていないことに不安を感じることも多いようです。

他人と生活する不安

趣味やこだわりがあり、一人の時間を優先したいと思う場合や、付き合っている恋人がいても、結婚して生活を共にすることに抵抗感があるというパターンもあります。

また、一人暮らしが長くなっている場合、「誰かが自分のテリトリーに入って、生活を共にすることが考えられない。」と言う女性もいます。

男性の理由には、自由を失うのではないか?という不安が見受けられる

統計からもわかる通り、男性の方が結婚しない人が多いのが現状です。その理由はどこにあるのでしょうか?男性が結婚しない理由を、詳しく見ていきましょう。

自由を謳歌している

「独身貴族」や「結婚は人生の墓場」という言葉もあり、「結婚すると自由がなくなる」というイメージがついてしまっていることもあるでしょう。

自由な時間を生きがいにしている男性の場合、結婚願望は必然的に薄れていきます。

また、プレイボーイな男性は、一人の女性に限定せずに、色々な女性と遊びたいという思いを持ち、「端から結婚するつもりはない」というパターンもあるでしょう。

趣味の優先順位が高い

女性の場合、友人とのおしゃべりにも時間を費やすことも多いのですが、男性の方は、好きな趣味のために時間やお金を費やす傾向にあります。

また、周囲の既婚男性の話を聞き、結婚すると今まで通り、趣味にお金や時間を費やせないことが想像でき、結婚することのデメリットばかり考えてしまうこともあるでしょう。

仕事が忙しい・仕事を優先したい

仕事が忙しく、結婚を考える以前に、自分の時間や、恋人との時間を捻出することですら、難しい場合もあるようです。

仕事に集中したい男性は、付き合っている彼女がいたとしても、結婚することをゆっくり考える時間を作ることがでず、時間があれば、まずはゆっくりしたいと思っているようです。

金銭的な負担を懸念している

結婚した場合、妻となる女性側が働くか働かないかに関わらず、一家の大黒柱として、自らの収入が、主な収入源となることが想定できます。

金銭的に不安を感じる男性は、自分に大きな負担がかかることを考えると、尻込みしてしまう男性も多いようです。

人付き合いが不得意

もともと人付き合いが得意でない男性は、女性だけでなく、同性である男性との対人関係にも、距離を置こうとする場合があります。

また、過去に付き合った女性とのトラブルから、トラウマを抱えている場合は、女性と接する時に壁を作ってしまうことがあり、一定の距離を保とうとすることがあります。

人付き合いが不得意な男性の場合は、結婚を選択肢として考えていないのかもしれません。

責任を負うことを避けている

結婚することは、お互いがお互いに責任を持つことを意味し、男性は家長として、子供が生まれれば父親として、さまざまな責任を持つこととなります。

重大な責任を負うことに、不安や逃げたい気持ちが出てきてしまい、結婚まで決意できない、というパターンもあるようです。

子供が欲しくない

結婚すれば間違いなく、「子供は?」という話題が挙がるでしょう。夫婦間でも、意見が食い違うことの多い問題かもしれません。

また、夫婦で決めた問題でも、周囲からの、無責任な発言を耳にすることは明らかです。

問題とぶつかる可能性を考えるだけでも、子供が欲しくない男性は、結婚することを選ばないことが多いようです。

女性は環境の変化を懸念し、男性は自由を重視している

男女それぞれの理由を見てきて、女性は、結婚に幸せを見出せず、満足の結婚生活を送れないと判断した場合は、結婚することを敬遠する傾向にあるということでしょう。

男性の場合は、今ある自由を捨てられない、責任を負うことは避けたい、という考えが強い場合、結婚するという選択肢が、浮かんでこないのかもしれません。

また、男女どちらにも共通して言えるのは、近年のSNSの普及により、自分の自由を保ちながら、人と交流が持てるようになった世の中で、寂しさを感じず、便利さばかりに目を向けてしまっていることかもしれません。

男女で、重視する点に差はありますが、男女双方に「結婚願望がない人」が多い場合、更に結婚しない人が増えていく可能性も考えられるでしょう。

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