八方美人の特徴と治し方。嫌われたくない気持ちが人一倍強い
愛想が良く、誰とでも笑顔で接するイメージのある八方美人。人当たりが良く気配りができる八方美人は、一見すると良い印象をもたれます。
しかし誰にでもいい顔をしていると信用をなくし、周りから距離を置かれることもあります。「八方美人」という言葉もあまり良い意味では使われませんよね。
ところが「八方美人をやめたい」と思っていてもやめるのは難しく、だんだん精神的な負担が大きくなる人もいるようです。
また、八方美人を続けていると
- 頼みごとを断れない
- 嘘をついてしまう
このようなことへ発展し、辛い悩みを抱えている人もいます。
そこで今回は八方美人の特徴やそのデメリットをお伝えし、後半では治し方もご紹介します。「八方美人を治したい」と悩んでいる人はぜひチェックして、少しずつ改善してみましょう。
目次
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八方美人の特徴。「嫌われたくない」という気持ちが強い
八方美人にはどのようなイメージを持っていますか?
- 誰にでも優しく接する
- 愛想が良い
など、さまざまありますよね。
まずは八方美人の特徴からお伝えします。どちらかと言うと、マイナスイメージの方が大きい八方美人。自分に当てはまる特徴があるかどうか、確認してみましょう。
いつも笑顔で物腰が柔らかく、愛想が良い
八方美人の大きな特徴は誰にでも笑顔で接し、物腰が柔らかいことです。ムスッとしている人よりも笑顔で物腰が柔らかい人の方が付き合いやすく、必ずしも悪いことではありません。
しかし、八方美人は嫌なことがあっても無理して笑い、周りの人に愛想良く接してしまいます。物腰が柔らかいのも「周りの人が居心地良く過ごすために」というよりは「自分が嫌われないために」という気持ちの方が大きいのが特徴です。
例えば、
- 怒っている時にも笑う
- 何をされても柔らかく接する
このような八方美人に、周りは違和感を覚えてしまいます。
第一印象は良いかもしれませんが、どんな時でも笑顔でいるのは不自然ですし、無理して愛想良く接していては、本人も周りもあまり良い思いはしません。
他人からどう思われるか不安で、どんな時でも怒らない
怒らないのも八方美人の特徴です。先程ご紹介した「いつも笑顔でいる」という特徴にもつながりますが、どんな状況でもほとんど怒りません。
いつも周りに当たり散らして怒りっぽい人も問題ですが、何があっても怒らないのも問題です。
八方美人の人が怒らないのも、やはり「嫌われたくない」という気持ちが強いためです。
- 怒ったら嫌われる
- 今ここで怒るとどう思われるか不安
こういった気持ちをどこか抱いており、怒ることができません。
怒らないことで雰囲気は悪くならずに済みますが、周囲からは「何を考えているのか分からない」と思われる可能性が高まります。怒っていい状況でも怒らない八方美人は、他人から感情の理解を得られず、中には距離を置く人もいます。
「怒りたいけど、どう思われるか怖くて怒れない」という人は八方美人の可能性が高いと言えます。
周りの意見に賛同し、本音を言わない。親友が少ないのも特徴
八方美人は本音を言わない、言えないのも特徴の1つとして挙げられます。本音を言うのが怖く、自分の本心をなかなか打ち明けられません。
周りの意見や話に合わせることが多く、本音を言えずにいるのが大きな特徴です。「言いたい」と思うことがあっても多数派の意見に賛同し、目立つような発言をしようとしません。
また、本音を言わない八方美人は自分の悩みも言わない傾向にあり、友達にも悩んでいることをあまり相談しません。友達の相談には乗りますが、本音で自分のことを相談したり、話したりする機会はほとんどありません。
本音を言わない八方美人に「心の底から仲良くなれない」と感じた人は距離を置き、「本音を言うのが苦痛」と思った八方美人も周りから距離を置くようになります。結果として親友が少ないのも八方美人の特徴です。
本当は断りたいのに、頼みごとや誘いを断れない
何か頼まれると断ることができない、という人はいませんか?
- 苦手な仕事を頼まれても、断れない
- 疲れが溜まって休みたいけど、遊びの誘いを断れない
このように頼みごとや誘いを断れないのも、八方美人の特徴です。
断れない人は「付き合いが良い」「仕事ができる」と思われる場合もありますが、利用されることも多く、
- 面倒なことを押し付けられる
- いつも残業をお願いされる
など悪い方向へ発展することもあります。
断れずに何でも引き受けると負担が徐々に大きくなりますが、それでも断れないのが八方美人の特徴でもあります。
自分の評価が気になり、噂に敏感。自分のことを異常に気にする
八方美人は自分の評価が気になり、自分に関する噂にも敏感です。
他人が自分のことをどう思っているかは、誰しも気になるでしょう。しかし八方美人は異常に自分のことを気にしてしまいます。
例えば、相手の表情が暗い時。何か相手に迷惑をかけたわけでもないのに「私、気に障ること言った?」という風に声をかけるのが八方美人の特徴です。
また、自分の悪口を言われていないか不安で、噂話に耳を傾けるのも特徴です。噂話をしている人の輪の中に積極的に入り、自分のことを悪く思っている人がいると知れば態度を改めます。
自分の評価が下がったり悪口を言われたりしないように、
- 自分からは極力発言しない
- 行動を控える
このように身動きが取れなくなる八方美人もいます。
本心を隠すために嘘をつく。嘘を重ね、信頼を失うことも!
嘘をつくのも八方美人の特徴です。前述したような
- 本音を言わない
- 頼みごとを断れない
これらを隠すために嘘をつき、慣れてしまうと平気で嘘をつけるようになります。
嘘が重なると、やがて矛盾が生じることもあります。その場その場を嘘をつくことで乗り切っていても、嘘はバレることがほとんどです。
矛盾を打ち消すためにさらに嘘をつき、だんだん行動しづらくなる八方美人もいます。その場を取り繕うための嘘が増えると、本音も余計に言いにくくなり、辛くなる一方です。
八方美人を続けることで生じるデメリット。信頼を得にくい
八方美人にはさまざまな特徴がありますが、笑顔で周りの人と優しく接しているように見えても、必ずしも得をしているわけではないことが分かりましたね。
八方美人を続けることで生じる、デメリットについてもまとめました。デメリット自体が八方美人の特徴とも言えるので、心当たりがないかチェックしてみてください。
「個性がない」と思われ、頼りにされることが少ない
誰にでも愛想が良く笑顔で接する八方美人は、「個性がない」と捉えられることがあります。皆に優しいのは決して悪いことではないですが、本音が言えず、苦手なことを断れないまま過ごしていると
- この作業は○○さんの得意分野だから頼んでみよう
- あの人なら自分の悩みに答えてくれそう
このように思い出されることがありません。
当たり障りなく周りの人と接しているので、印象に残りにくいとも言えます。嫌われることが少ないとしても、個性がないため記憶に残りにくく、頼りにされることも少なくなります。
八方美人を治そうとせずにいつも相手の顔色を伺い、自分の意見を言わずに周囲と合わせていると、信頼感を失うことにもつながります。
表面的な付き合いをしているため、心配してくれる人がいない
八方美人は「嫌われたくない」という気持ちが強く、周りに人一倍気を配り、自分の評価を気にしています。
そのため、八方美人の人は下記のようなことをあまりしない傾向にあります。
- 相手のことを本気で心配する
- 相手のためを思って自分の意見を言う
表面的な付き合いにしかならず、悩みを打ち明けるといった、深い付き合いには発展しません。
皆に親切にしていても、周りからの信頼は低く、親身になって心配してくれる人は決して多くありません。前述したように親友が少なく、八方美人を続けていると「心から信頼できる人が周りにいない」と後々気付く人もいます。
これは大きなデメリットで、本当に悩んでいる時や困っている時に「相談できる人がいない」と悩む八方美人も少なくありません。
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皆から好かれなくても大丈夫!八方美人の治し方
八方美人を続けていると嘘を重ねたり、本音を言えなくなったりと、自分で自分の首を絞めることがどんどん増えてしまいます。
また、広く浅い付き合いばかりで信頼を得ることが少なく、八方美人を続けていても良いことはあまりありません。
損をすることが多く、悩みも多い八方美人。できることなら治したいですよね。急に八方美人をやめるのは難しいですが、治す方法はあります。これからご紹介する治し方を元に、少しずつ八方美人から解放されましょう。
全員に好かれなくても大丈夫!無理して周りに合わせる努力は不要
八方美人は
- 嫌われたくない
- 嫌われないように振る舞おう
という気持ちが非常に大きく、嫌われないために笑顔を絶やさず、周囲の人と当たり障りなく過ごそうとします。
しかし関わる人全員に好かれるというのは、まず無理なことです。八方美人を治したいのであれば、「全員に好かれなくても大丈夫」という意識を持つことが大切です。
皆から嫌われないようにするのは不可能なこと。そう思えば少し気持ちが楽になりませんか?好かれるために無理して自分の考えを閉じ込め、周りと同じように振る舞う必要はありません。
嫌われないように頼みごとを引き受けたり、嘘をついたりするのは苦しくなるだけです。
自分の意見や考えに自信を持つ!本当に思っていることを伝えよう
八方美人は、自分に自信がないことの現れとも言えます。自分に自信がないため、
- 周りの人とは違う意見を言う
- 怒られると分かっていても相手に意思を伝える
このようなことができません。
八方美人から解放されるためには、自分の意見や考えに自信を持つことがとても大切です。
自分に自信を持つことができれば、
- 無理して相手に合わせる
- 相手が悪くても怒らない
こういったことが徐々に減るはずです。
自信を持って思ったことをはっきり言うようにすれば、周りからの信頼を得られ、深い人間関係を築くことにもつながります。
これまで周りの意見に賛同してばかりで、自分の意見を言えなかった人は、自分の思うことを伝えるのは難しいはずです。最初は勇気のいることですが、
- 食べたい物を聞かれたら、自分が食べたい物を答える
- メールやSNSなどで悩み相談をしてみる
このようなことからで良いので、少しずつ本当に自分の思っていることを伝えてみましょう。
周りの顔色を伺うことに一生懸命になるのではなく、自分の考えに自信を持ち、思ったことを伝えるように改善してみてください。「本音を話してくれて嬉しい」と言ってくれる人はきっといますよ。
素直に感情表現する。少しずつ表情豊かに過ごしてみよう
八方美人はいつも笑顔で、滅多に怒らないのが特徴です。しかし怒るべき時に怒らなかったり、本当は辛いのに笑顔でいるのは不自然ですよね。
人には笑うだけではなく、悲しんだり怒ったりいろんな感情があります。笑顔以外の表情が見えないと、他人は不安に感じます。
- 何を考えているのか分からない
- 本心が見えない
感情を隠している人は上記のように思われやすく、どんな時でも笑顔の八方美人は「怖い」と思われることもあります。
感情を表現する方法として、
- 自宅で誰かと連絡している時に、鏡で自分の表情を確認する
- 信頼している人の前では感情を豊かに表現する
などがあります。いきなり自分の感情を表すのは容易ではないので、上記のようにまずは周囲の目が少ない状況で感情表現するよう心がけ、慣れたら職場などでも表情豊かに周りの人と接しましょう。
感情表現が少ないと「何を考えているのだろう?」と思われやすく、意思疎通が難しいと感じる人もいます。深い付き合いができない原因にもなるため、表情豊かに過ごせるように少しずつ練習してみましょう。
自分に自信を持って素直に生き、八方美人から卒業しよう!
八方美人は物腰が柔らかく誰にでも優しく接するため、良い印象に映ることもあります。ところが良い印象とは裏腹に、本音を言えなかったり、嘘をついたりとマイナスな特徴も多く見られます。
しかし、いくら頑張ってみても「全員に好かれる」のは無理なことです。無理して周りに合わせるよりも自分に自信を持ち、自分の感情や意見を大切にしましょう。
必要以上に周りの目を気にしてしまい、自分の考えとは反対に振る舞うのは、自分を苦しめるだけです。少しずつ自分に正直に生き、八方美人から卒業しましょう。
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