それは愛じゃなくてDVかも!彼に暴力を振られた時に考えること

ダメ男 2022.07.09

あなたは夫や恋人、パートナーから暴力を受けたことがありますか?

内閣府の調査によると、支援センターに寄せられる暴力が関係する相談件数は、2000年当初はおよそ4万件だったのに対し、2020年度には18万件に達しました。

  • 「彼がちょっとふざけただけ」
  • 「愛情表現の一種だろう」
  • 「病院に行くほどの怪我をさせられたわけじゃないし」

そんなふうに考えて、パートナーからの暴力を許し続けていませんか?

あなたが「嫌だ」「怖い」と思えばそれは暴力なのです。

ここではDVの種類、DVを行う人間の特徴、DV被害に遭いやすい女性に多い性格や、DV被害を受けたときに相談できる機関などについてお伝えします。

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DVって何?結婚していない男女には当てはまらない?

DVは「ドメスティック・バイオレンス」の略です。バイオレンスは「暴力」、ドメスティックとは「家庭的」「家族的」といったような意味があります。

元々は同居関係にある配偶者間で起こる暴力のことだけを指していましたが、近年では結婚しているかどうかに関係なく、パートナー間や恋人同士の間に起こる暴力についても指すようになりました。

身体に受ける暴力だけがDVじゃない!

DVには大きく分けて4つの種類があります。

身体的暴力
「DV」と聞いて、まっさきにイメージする暴力の種類ではないでしょうか。DV加害者が、被害者の身体を傷つける行為を指すものです。その結果、被害者は怪我を負ったり、意識喪失状態などに陥ったり、死に至ってしまうケースもあります。
  • 殴る、蹴る、ものを投げつける
  • 首を絞める、刃物で脅す、など
精神的暴力
被害女性の意思を奪って精神的に支配しようとします。被害女性が持っている考えが無価値であるかのように思い込ませ、自信を喪失させます。
  • 何を言っても無視する、または何を言っても全面的に否定する
  • 威圧的、侮辱的な言葉を言い続ける
  • 女性が大切にしているものを、勝手に捨てたり壊したりする
  • 人前でわざと恥をかかせる
  • 行動を著しく制限し、監視する
  • 外出をさせず、友人や親、兄弟と会わせない
  • 社会と接触することを禁止し、仕事に就かせない、など
経済的暴力
女性が収入を得て、自立することを妨害する行為を指します。加害者から離れたあとも、加害者に見つかることを恐れて仕事をやめたり、住居を変えたりしなくてはならなくなるなどの、金銭的な負担を負わせられることがあります。
  • 結婚している場合は、女性に生活費を渡さない、女性名義の財産を作らせない
  • 身体的暴力も一緒に行われている場合は、心身の傷や後遺症などによって、外で働くことができない状態に追い込まれる、など
性的暴力
女性が望まない行為を強要するものです。被害に遭っている側であるはずの女性が恥を感じ、誰かに相談する機会を持てないまま続いていくことも多くあります。結婚している場合は、加害者が女性を「養ってやっている」ことで行為を強制できるものと思い込み、暴力に至るケースもあります。
  • 女性の意思を無視して行為を強要する
  • 妊娠を強要したり、逆に人口妊娠中絶を強要する、など

パートナーのその「やさしさ」本物ですか?DVを行う人間の特徴 

女性に暴力を振るう人間の特徴とはどんなものでしょうか。

普段から態度が荒々しく、誰の目にも暴力的な傾向が明らかにある人ばかりが、それに当てはまるわけではありません。

一見穏やかで、暴力を振るったり、大きな声を上げることなど想像もできないような真面目でやさしそうな男性が、実はDVの加害者というケースは多いのです。

特徴1:所有欲、嫉妬心、執着心が強くパートナーを独占したがる

交際に至るまで、あるいは交際がスタートしたばかりの頃は、パートナーの所有欲や嫉妬心、執着心の強さは自分をそれだけ熱烈に愛している証のように感じられ、女性は幸せを感じるのではないでしょうか。

何でも決めてくれる態度は、交際をリードし、頼りがいのある男性であるかのようにも見せてくれます。

でもそのうちに、その所有欲や嫉妬心がエスカレートし、次第に「好きだから」や「心配だから」といった理由から、女性の行動を詮索、干渉、支配しようとするようになります。

DV加害者となる男性は、パートナーとお互いに依存し合っている状態を望みます。

そのため、女性の交友関係を断つように迫り、女性を独占しようとします。

会って話をする、電話をする、どこかに出かけるなど、相手が男性か女性かにかかわらず、パートナーが自分以外の人間と親しくすることを異常に嫌がります。

特徴2:パートナーに対する批判的な言動が極端に多い

パートナーへの批判を繰り返し、最終的には、その女性がひとりでは何もできない人間である、何をしても失敗する人間である、などと思い込ませます。

また、女性の家族や友人に対しては、最初は誰もが口にする程度の批判をするだけだったのに、次第に内容がエスカレートし、批判ばかりを繰り返すようになります。

家族や友人と連絡を取ったり会ったりすると怒られるので、女性は彼らと会いづらくなり、誰かと話をしたり、家から出ることを恐れるようになります。

特徴3:失敗は誰かのせい。自分の責任をすぐに他に転嫁する

失敗はすべて人のせいという思考がこびりついています。

自分の失敗や責任については考えず、うまくいかなかったのは誰かのせいであるという結論にいつも達します。

同じ思考経路とたどって、「自分が暴力を振るうのはそうさせた女性のせい」「暴力を振るわせた女性が悪い」などとし、被害女性にそれが真実であるかのように思い込ませます。

特徴4:自分のほうがより多く「権利」を持っているという考え

DV加害者の中には、元々、パートナーと自分とは対等な関係ではないと思っている人がいます。自分のほうがより多く相手から何かをしてもらえる「権利」があると思っているのです。

そのため、自分が持っているはずの「権利」が通用しないと激怒し、暴力に至るのです。

加害者本人の頭の中では、暴力は「本来持っている権利を取り返す」ための行為に当たるので、相手の主張を聞く必要はなく、相手に権利をおびやかされないよう、もっと相手を圧倒しようと考え、それが暴力をいっそう激しいものにする要因にもなっています。

特徴5「女は男の言うことを聞くもの」などの男尊女卑の考え方

  • 「女は男の言うことを聞くものだ」
  • 「女はもともと男より劣っている」
  • 「妻は夫の所有物である」

などの考えが根底にあります。女性が働いて社会的に認められたり、知識を得る必要はないと考え、女性が社会と積極的に関わることに反対します。

特徴6:躊躇なく行われる、動物虐待や弱者へのいじめ

動物や、自分より立場が弱いものに対して、平然と侮辱や虐待などをし、それを躊躇なく繰り返します。

その一方で、自分より立場が上である、権力があると認めた人間には、はっきり意見を言えなかったり、イエスマンのように振る舞う場合があります。

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それ、重要なサインかも!あなたのパートナーに当てはまっていませんか? 

これまでに、パートナーの態度に対して「あれ?何だかへんだな」と感じたことはないでしょうか?

  • 「気のせいかも」
  • 「考え過ぎかも」
  • 「ただちょっと機嫌が悪かっただけかも」

そう思って見過ごしてきた、パートナーの気になる態度はありませんか?

最初の小さな違和感を大切にすることこそが、DV被害者にならないための有効な方法とも言えるのです。

《 チェック項目 》

  • あなたが家族や友人と出かけるのを嫌がる(家族や友人と会ったあと楽しそうにしていると機嫌が悪くなる)
  • あなたをひどく傷つけるようなことを言ったあと、突然やさしくなる
  • あなたにはやさしく丁寧に接するのに、飲食店の店員などに対しては、まるで別人のように異常に横柄な態度を取る
  • ちょっとしたミスや、「知らなかったこと」「できなかったこと」を指摘されると激怒する
  • あなたの洋服やメイクや髪型、食べるものに至るまで、自分の好みを強要してくる
  • あなたの一日の行動をすべて報告させる
  • 常にあなたと一緒に行動したがる。自分のことを第一に考え、行動するように要求する。
  • あなた個人宛のメールや手紙を勝手に見る
  • 冗談として、「殴るフリ」をする

ここに挙げた特徴を持つ人すべてが、いずれDV加害者になると決めつけることはもちろんできません。

でも、もしこういった言動が繰り返され、女性側がそれを不快に感じ、やめるように言ってもなお直らない、またはエスカレートする場合は、必ず誰かに相談して下さい。

残念ながら、のちにDV加害者となってしまう人の言動には同じ傾向、共通点があります。

はじめは「些細なこと」でも、あとで振り返ったときにそれが大事なサインだった、というケースは多いのです。

もしも家族や友人知人に相談するのが難しい場合は、相談機関もありますので利用して下さい。

DV加害者の頭の中はどうなっている?DVが行われるサイクルとは

DV被害女性の話を聞いて、「そんな男とは早く別れればいいのに」「誰かに助けを求めたり、逃げればいいのに」と思ったことはないでしょうか?

DVを受けている人の精神状態は、DVを受けていない人の精神状態とは大きく違っていて、適切な判断ができなくなっています。

このことが、女性たちがDV被害から抜け出せない重要な要因のひとつにもなっています。

では、被害女性がそのような精神状態に行き着くまでの間に、加害者との間にどんなことが起こっているのでしょう。

DVを行う側の精神状態は3つの段階に分けられます。その段階ごとに、女性への態度も変わります。暴力をまったく振るわない時期も存在します。

第一段階「蓄積期」

加害者が、様々なストレスを黙って「蓄積」している時期です。

誰しも日々ストレスを感じているものですが、多くの人は、趣味や好きなことをして気分転換をするなどして、ストレスを発散しているものです。

でもDVを行う人の場合は、そういったことを行わず、ただ我慢していることが多いとされています。

パートナーも含む、周囲の人々にストレスを溜めていることを気づかれないように気を張り、むしろ明るく振る舞うことさえあります。

また逆に、この時期に少しずつ周囲に「自分はイライラしている」ことを分からせるためのサインを出すタイプの人もいます。

わざと大きな音を立ててドアを閉めたり、壁を叩いたり、ものを壊したり、怒鳴ったりします。

第二段階「爆発期」

「蓄積期」で抱え込んだストレスが一気に爆発し、暴力となってあふれだす時期です。

加害者本人としては「我慢に我慢を重ねた結果の爆発」のように感じていますが、周囲の人間にとってはそれはまったく突然の、「何の前触れもなく行われる暴力」のように感じられます。

ついさっきまで普段通りに過ごしているように思われたのに、その次の瞬間には激しい暴力行為が始まるので、被害者はいつ始まるかまったく分からない暴力に、常に怯えているという状況に置かされます。

暴力行為が収まるとき

加害者の暴力行為がいったん終わるのは、抱えていたストレスが消えたと感じたり、気持ちが落ち着いたと感じるまでです。

それまで暴力は、何時間、何日間にもわたって続きます。

また「蓄積期」から「爆発期」までのサイクルは少しずつ短くなっていき、暴力の程度も激しくなっていく場合が多いのも特徴です。

第三段階「安定期(ハネムーン期)」

暴力行為が落ち着くと、加害者はがらりと人格が変わったようにやさしくなります。

パートナーに対しては、ハネムーン期という名前が表しているように、交際が始まった頃や、新婚当初の頃のような理想的な男性に変貌して接します。

「爆発期」で怖い思いをした女性は、この段階で見せるやさしい言動を行う男性に魅力を感じ、この段階の男性の姿こそが本来の男性の姿だと思い込み、暴力を許してしまうのです。

罪悪感と責任感

安定期(ハネムーン期)の被害女性は、パートナーはストレスのあまり暴力を振るったのであって、男性本人が暴力的な性格だからではないと考えます。

こんなにやさしい人が、暴力を振るわなくてはならないほどのストレスを抱えていたのに、気づいてあげられなかった自分が悪い、または彼を怒らせるようなことをした自分も悪かったのだ、などと考えます。

思いやりがあり、責任感の強い女性ほどそのような考え方をする傾向にあります。

また加害者自身も、荒れ果てた部屋の惨状や、傷つけられた女性の姿などを見て、暴力を振るったことを悔い、二度と暴力を振るわないと女性に誓います。

相手を傷つけた分だけ自分も傷つくべきだと考え、傷を負おうとしたり、警察に行くと言うこともあります。

自分のしたことを後悔して激しく泣いたり、自己嫌悪に陥った様子も見せます。

こうして新たな気持ちで生活を始めますが、やはりまた第一段階へ戻ってしまうのです。

このサイクルが繰り返されるうちに、女性は次第に、加害者を分かってやれるのは、助けてやれるのは「自分しかいない」という心境になっていきます。

加害者から離れることは、精神的な弱さや、精神的な病をかかえた人を見放し、見捨てることに当たると考えてしまうのです。

どうして暴力を振るうの?相手をコントロールしたいという思い

どうしてDV加害者は暴力を振るうのでしょう?

それは「この人」と決めた親密な相手を失わないよう、恐怖心によって「コントロール」するための道具として暴力を使うからです。

暴力を振るう要因はストレスが関係していますが、コンプレックスも大きく関係しています。

加害者は「自分を認めてもらいたい」という思いが非常に強くあり、自分の力を誇示するために暴力を使います。

女性は「言うことを聞かないと何をされるか分からない。怒らせたくない」という思いから、次第に逃げることを考えられなくなり、無気力になっていきます。

暴力は、女性を支配したあとも、女性が自分のもとから離れていかない状態を維持するためにも使われ続けます。

DV加害者が望む「共依存」

DV加害者は、暴力の原因を、女性に対する愛情から生まれたものであると被害女性に説明することがあります。

「おまえしかいない」「おまえだけが頼りだ」などと言って、被害女性が自分から離れにくい状況を作ります。

被害女性の中にも、加害者のこの言い分を信じ込んでしまう人がいます。

それまでずっと虐げられてきた女性は、自信を失い、世の中で自分を頼りにし、愛してくれているのはこの人しかいない、というような気持ちになっていることから、加害者が自分にとってなくてはならない人のように思えてしまうのです。

しかし、加害者が被害者に執着する本当の理由は女性への愛からではなく、

  • コントロールできる相手
  • 自分のコンプレックスを解消させてくれる相手

これらをそばに置き続けられることで得られる安息のためなのです。

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あなたは大丈夫?DV被害に遭いやすい女性

誰かから一方的に暴力を受けることは間違ったことです。

そこに男女の区別はありません。理不尽な暴力を振るう側が悪いのが大前提です。しかし、DV被害に遭いやすい女性の特徴というのも存在します。

被害に遭いやすい女性は、やさしく、どちらかと言えば受け身で、相手の立場に立ってものを考えることができる人が多いのです。

ただし、そのやさしさや思いやりの深さが、相手への度を越えた寛容となり、被害を深刻化させているという側面もあります。

罪悪感を覚えやすい
「相手が暴力を振るうのは、自分に何か原因があったから」と考えてしまうタイプの女性です。他人を暴力によって支配しようとする人間は、この「罪悪感」を巧みに利用します。女性が感じている根拠のない罪悪感を正当化してしまうのです。
期待に応えようとし過ぎる
パートナーに喜んでもらいたい、パートナーの期待に合った女性でありたいと思うあまり、自分の考えや意思を表に出さず、相手の欲望をすべて優先させてしまいます。
自信がない、自己評価が低い
容姿が良かったり、仕事ができたり、はたから見たら魅力を沢山持っているように見える人でも、自分でそれを認めてあげることができない場合は、相手に捨てられないように、相手に気に入られるような自分でいなくてはと思い、言いなりになってしまうことがあります。

今すぐ逃げたい!でも逃げられない…DV被害女性はなぜ逃げられないの?

DVを受けている自覚があり、逃げ出したいという気持ちを失っていない女性ももちろんいます。

でもそう願いながらもじっと暴力に耐えている女性も多いのです。どうして女性たちは逃げられないのでしょうか。

理由1:心や身体に残る暴力の記憶、後遺症

これまで受けてきた暴力に対する恐怖心や、現在負っている怪我のために、自由に外へ出ることができなくなっています。

暴力を受けたことによって体についた傷あとを世間に見られることへの躊躇や、暴力が明るみになり、家庭内を詮索されること、夫に見つかって連れ戻され、よりひどい暴力を振るわれるかもしれないという可能性のために、外へ出ることを具体的、現実的にイメージできないのです。

理由2:家を出たあとのお金、仕事、住居などの問題

家を出たあとのお金や、仕事や住居などの問題、結婚している場合は、離婚や親権についての手続きなども行わなくてはいけません。

被害者は長期に渡って社会とのつながりを断たれている場合が多く、頼れる人がいなかったり、自分名義の財産や銀行口座を持っていないなど、様々な面で孤立している状況にあります。

また、加害者から

  • 「おまえのような人間が社会でやっていけるはずがない」
  • 「家を出ても行く場所なんてない」

などと言い続けられた結果、社会と関わる自信を完全に奪われてしまい、社会に対して恐怖を抱いている場合もあります。

理由3:周囲の無理解、やり直すようにと説得される

結婚して子供がいる場合は、「両親がそろっていなくては子供が可哀想」という価値観や社会常識に縛られ、離婚に踏み出せないというケースがあります。

両親や親族に実情を訴えても、「喧嘩はよくあること」「ふたりでよく話し合うように」「我慢が足りない」「世間体が悪い」などと、離婚を思いとどまるように夫婦双方の親や親族から説得されてしまうケースがあります。

被害女性が逃げ出せない原因はひとつだけでなく、これらが入り混じったものである場合もあります。

長年加害者のコントロール下に置かれ続けてきたことによって、「逃げたい」「変えたい」という、自分の意見そのものを持つことができなくなっている場合は、更に深刻です。

勇気を持って最初の一歩を。逃げることを決意したなら

現在、「配偶者暴力相談支援センター」「婦人相談所」「婦人保護施設」「母子生活支援施設」「女性センター」など、DV被害に悩む人たちのための相談機関がいくつもあります。

ここで指している「配偶者」とは、結婚届を提出した男女だけでなく、同居関係にある男女についても当てはまります。

また、最近被害が報告されるようになった「デートDV」被害の相談を受け付けている機関もあります。

デートDV110番
https://ddv110.org/

デートDVとは、同居していない、恋愛関係にある恋人同士間に起こる暴力について指すものです。

「デート」とありますが、これは「デート中に起こる暴力」だけを指しているものではなく、交際をしている状態全体における暴力を指しています。

《 デートDV被害の一例 》

  • 友達との約束を無理矢理断らされた
  • 貸したお金を返してもらえない
  • 「ついカッとなった」という理由から、よく怒鳴ったり、手が出たりする
  • 電話に出られなかったり、メールをすぐに返信しないと激怒する
  • 拒否したにも関わらず、裸の写真を勝手に撮られた

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パートナーの態度に不安や疑問を覚えたら、ここに相談

「政府広報オンライン」では、DV被害についての相談先や窓口一覧、DV被害についての基本的な情報などが分かりやすく載っています。

結婚している、していないにかかわらず、パートナーの態度に不安や疑問を感じた方は、是非読んでみて下さい。

女性問題に関する相談窓口
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/06.html

配偶者からの暴力被害者支援情報
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/index.html

政府広報オンライン

配偶者による暴力の被害者を支援する中心的な機関として、各都道府県が設置する婦人相談所や男女共同参画センター、児童相談所、福祉事務所などが、「配偶者暴力相談支援センター」の機能を果たしています。また、被害者にとって利便性のある身近な施設として、一部の市区町村の男女共同参画センターや福祉事務所にも「配偶者暴力相談支援センター」を設置しています。

配偶者による暴力の被害者には、「第三者に相談していることを知られたくない」という場合が少なくありません。そのため、こうした相談窓口は、DVの相談に来たことがわからないようにしていますし、もちろん相談者の秘密は厳守します。

《  配偶者暴力相談支援センターで受けられる支援 》

  • 相談やカウンセリングの実施、相談機関の紹介
  • 心身の回復のための医学的、心理的な援助
  • 被害者と、子供たちなどの同伴している家族の安全確保や一時保護
  • 自立支援のための情報の提供
  • 保護命令制度に関わる情報提供や援助
  • 保護シェルターなどの利用についての情報提供や連絡、援助

DV被害者や、その子供たちの安全を守るための法律があります

配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(配偶者暴力防止法)

「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」とは・・・

配偶者からの暴力に係る通報、相談、保護、自立支援等の体制を整備し、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図ることを目的とする法律です。

被害者が男性の場合もこの法律の対象となりますが、被害者は、多くの場合女性であることから、女性被害者に配慮した内容の前文が置かれています。

《 配偶者暴力防止法ってどんな人に適応されるの? 》

  • 「一時保護とはどういったことをしてもらえるの?」
  • 「この法律は外国人でも適用されるの?」
  • 「警察に相談に行ったらどんな対応をしてもらえるの?」

など、配偶者暴力防止法に関する様々な質問とその答えを読むことができるページです。

「保護命令」とは

配偶者からの身体に対する暴力を受けた被害者が、配偶者からの更なる身体に対する暴力により、又は、配偶者からの生命等に対する脅迫を受けた被害者が配偶者から受ける身体に対する暴力により、その生命又は身体に重大な危害を受けるおそれが大きいときに、裁判所が被害者からの申立てにより、配偶者に対して発する命令。

(1)被害者への接近禁止命令、(2)被害者への電話等禁止命令、(3)被害者の同居の子への接近禁止命令、(4)被害者の親族等への接近禁止命令、(5)被害者と共に生活の本拠としている住居からの退去命令、の5つの類型があります。

生活の本拠を共にする交際相手から身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫を受けた被害者についても準用されることにより、上記と同様の場合に保護命令が発せられます。

保護命令を申請するには、申込書を管轄のある地方裁判所に提出する必要があります。申し立てが認められた場合は、以下のような命令が出ます。

これらの命令に違反した場合は懲役または罰金刑に処されることが法律で決まっています。

  • 被害者への接近禁止命令
  • 被害者への電話禁止命令
  • 被害者の同居の子への接近禁止命令
  • 被害者の親族等への接近禁止命令
  • 被害者と共に生活の本拠としている住居からの退去命令

子供たちの未来を守るためにも行動してほしい

子供を抱えているお母さんたちの中には、様々な事情から「子供の生活のために、自分さえ我慢すれば済むことだ」と考え、逃げることを諦めてしまっている人もいると思います。

しかし、パートナーの暴力がいつどんなきっかけで子供に及ばないとも限らないのです。

子供が両親の間の暴力に気づき、目撃したり、傷ついた母親を見続けたりすることによって、子供の心身には様々な症状が表れます。

のちに、その子供自身が、感情表現や問題解決の手段として、暴力を使ってしまうことにつながりかねません。

傾向として、男の子は暴力を振るう側に、女の子は母親と同じように、それに耐えるようになってしまう恐れがあります。

お母さん自身の身を守ることは、子供たちの未来を守ることでもあるのです。

「愛しているから傷つけてしまう」は成り立たない考え

基本的にDV加害者は自分の考え方がおかしいとは思っていません。なぜなら「自分に暴力を振るわせる原因」は常に外にあると信じ込んでいるからです。

「パートナーが悪い」「社会が悪い」「会社が悪い」「親が悪い」などと考えるため、自分が振るう暴力には正当性があると思っています。

「自分は子供の頃に暴力を受けたから大人になっても暴力を振るってしまう」として、パートナーに同じことをする理由も同じです。

やはり原因は自分の外にあります。これは結局、自分がしたつらい思いをまた誰かにさせるということに他ならないのです。

DV加害者は「子供の頃に暴力を受けた」として相手の同情を引き出し、自分は過去にひどい目に遭った可哀想な人間だから誰かに暴力を振るっても許される、という考えが通る相手を作ろうとするのです。

加害者は暴力を振るうとき、「愛しているからこそ傷つけてしまう」などと言うかもしれません。でもそれは成り立たない考え方であるはずです。

大切な人の体や心を傷つけ、苦しめ続けることは、本当に愛でしょうか?

ひとりでも多くの女性が、DV被害から抜け出せるよう、またこれから被害に遭うことのないよう心から祈っています。

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