結婚式を盛り上げる!ブライズメイドを日本で取り入れるポイント
あなたは「ブライズメイド」をご存じですか?
海外の映画やドラマが好きな人は、耳にする機会も多いかも。最近では、人気俳優・モデルのカップルがハワイでの挙式の際に採用し、日本でも話題となりました。
大切な友人・姉妹が、一番近くでお式を華やかに盛り上げてくれる。それは花嫁さんにとっては特別嬉しいことですね。
また、結婚式の妖精のようなブライズメイドのお揃い衣装は目を引きます。ぜひ取り入れたいと憧れる花嫁さんも多いです。
そこで今回は、日本でも注目され始めているブライズメイドの役割について、また日本で取り入れる際に気をつけたいポイントについて、まとめていきます。
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【1】知りたい!あこがれのブライズメイド
海外ドラマで結婚式のシーンがあると、たいてい画面のどこかに映る「お揃いのドレスに身を包んだ女性たち」。
彼女たちこそが、今回の主役・ブライズメイドです。
欧米では、結婚を決めた女性(新婦)が真っ先にするのは、このブライズメイド選びだと言います。
本場・欧米のブライズメイドはマルチな役割
日本では、結婚式の手配の多くを式場スタッフやウェディングプランナーにお任せすることがほとんどですよね。
でもヨーロッパやアメリカでは、お式の細部にわたる手配まで、花嫁本人が引き受けることが多いのです。
日程や会場決めはもちろん、他にも
- 式次第決め
- 衣装の手配
- ブーケの手配
- ウェディングケーキの手配
- 会場の内装やお花の手配
- 音楽や演奏者の手配
- ケータリングなど食事の手配
- 司会者や牧師の手配
- 招待客を決め、招待状を出す
- 招待客へのお土産の手配
- 余興の手配
- カメラマンの手配
などなど……。やることがとにかく盛りだくさん!見ているだけでパニックになりそうですね。
それというのも、欧米ではそもそも「結婚式専用の施設」というものに馴染みがありません。式場となるのは、
- 教会
- ホテル
- 馴染みの飲食店
など。これらの施設で場所を借りて挙式するのが一般的です。
花嫁さんは本当に大変!そこで、式の準備中から花嫁をサポートしてくれるのが、欧米のブライズメイドたちです。
(※日本におけるブライズメイドは、あくまで「式を盛り上げる演出」としての役割が強く、ここまでお願いするケースはあまり無いようです。)
また、日本でもお願いすることが多い「結婚式中の花嫁のサポート」としては、
- ベールやドレスの裾をなおす
- 指輪交換のときにブーケやグローブを預かる
- 参加者のご案内
などもブライズメイドの役割です。
日本でも共通・ブライズメイドの選び方
ブライズメイドは大事な役目。日本でも欧米でも、花嫁が信頼できる友人・親類の中から自分で選びます。
一般的に、
- 花嫁の姉妹・友人・親戚
- 中でもとくに親しい相手
- 未婚の女性
がブライズメイドとして選ばれます。
人数は2~5人くらいであることが多いですが、明確に決まりがあるわけではありません。花嫁の最も親しい親友1人だけというケースも多いです。
このことから、ブライズメイドはお揃いの服を着た未婚女性が一般的というわけです。
男性版ブライズメイド「アッシャー」「ベストマン」もいる
本場・欧米では、ブライズメイドとともに「アッシャー」「ベストマン」と呼ばれる花婿側の付添人も選出されます。
「アッシャー」とは、ブライズメイドの男性版といったところ。揃いのタキシードやモーニングを着用し、花婿の介助・ヴァージンロードを敷くといった役目を果たします。
アッシャーは、新郎の友人の中から、ブライズメイドと同じ人数を選んでお願いすることが多いです。
「ベストマン」はアッシャーのリーダー格を勤める男性のこと。ブライズメイドのリーダー格である「メイドオブオナー」とちょうど対になる役割です。
【2】日本でのブライズメイドの役割、欧米との違いとは?
欧米では、式の準備から携わるブライズメイド。でも、日本では現在、そこまでの役割を求められることはほとんどありません。
日本でのブライズメイドの役割は、主に演出の一環として、結婚式の雰囲気を盛り上げるところにあるようです。
役割(1)お揃いのドレスで式を華やかに
ブライズメイドの装いの特徴は、
- お揃いのドレス
- お揃いの髪型
- 新婦とお揃いのブーケ
など、なんといってもお揃いで着こなす、華やかなあれこれ。
新郎新婦にとって、一生の思い出となる結婚式。大切な日を華やかに彩る、ムードメイクがブライズメイドの役割の一つです。
そのためにも、ドレスや小物については両者の間でしっかり打ち合わせをしましょう。
役割(2)お式の中で花嫁をサポート
結婚式では、花嫁に先立って入場したブライズメイドがムードを盛り上げます。そして入場後は、そばにいて花嫁をサポートします。
とくに、花嫁と最も親しい人はブライズメイドのリーダー格「メイド・オブ・オナー」(既婚者の場合は「マトロン・オブ・オナー」)と呼ばれます。
メイド・オブ・オナーは、式の進行に合わせて、
- 花嫁のドレスの裾やベールをなおす
- 指輪交換やサインのときに、ブーケとグローブを預かる
といった大事な役割を任されます。
ちなみに日本では、とくにメイド・オブ・オナーを決めないケースも多いですが、式の最中の重要な役割は、やはり最も親しいブライズメイドが担うのが自然ですね。
役割(3)来場者のご案内、受付
ブライズメイドのもう一つの大きな出番は、出席者の移動・お席のご案内や、受付をする役割です。
移動やお席のご案内に関しては、日本では式場スタッフにお任せできることが多いため、受け持つ機会は少ないかもしれません。
でも受付に関しては、ブライズメイドにお任せするケースが増えているようです。
披露宴の受付は、もともと新郎新婦の友人たちに任せることが多いもの。
また、フラワーシャワーに使う花びらを出席者に配るというのも、ブライズメイドが任されることの多い役割です。
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【3】トラブル回避!日本で取り入れるときに気をつけるポイント
一部海外では一般的なブライズメイド。でも、日本での認知度はまだまだ低いのが現状です。
もしもあなたが花嫁さんで、ブライズメイドのいる式に憧れ、「友達や姉妹にお願いしたい」と考えるなら、日本で取り入れるときに気をつけたいポイントを知っておきましょう。
ポイント(1)役割は式場ともよく打ち合わせる
日本式ブライズメイドの役割は、海外のものほど多くはありませんね。ただ、その中には、従来なら式場スタッフが行うことが一般的なものが含まれています。
ブライズメイドにお願いしたい役割については、お願いする相手にはもちろん、式場のスタッフやプランナーともしっかり打ち合わせをしておくことが大切です。
役割分担を明確にして、当日の流れをスムーズにしましょう。
ポイント(2)ブライズメイドのドレスコード
ブライズメイドの特徴は、なんといってもお揃いのドレス。でも、この「お揃い」の定義は欧米でも人それぞれ、式それぞれのようです。
例を挙げると、
- 色も形も同じドレス
- 色が同じで形違いのドレス
- 形が同じで色違いのドレス
など、同じ「お揃い」でもだいぶイメージが変わりますよね。
他にも、ドレスの色だけ揃えるケースや、ドレスは自由でコサージュなど目立つアクセサリーのみを揃えるケースもあるようです。
また、ブライズメイドのドレスコード(装いのルール)として一般的なのが、
- 花嫁と同じ草花のブーケを持つ
- 白い服はNG(花嫁のドレスの色のため)
- 黒・ネイビーの服もNG
- 地味なドレスは避ける
などです。
出席者のドレスはもともと、華やかにすることでお祝いの気持ちを伝えます。花嫁を引き立てた上で、式を華やかに彩るドレスを選びましょう。
ちなみに欧米で主流なのは、ノースリーブやベアタイプの肩が出たドレス。日本でもレストランウェディングなどカジュアルな場面では取り入れてもいいかもしれません。
ただし、格式を大切にする大きな式の場合は、ボレロを羽織るなどした方が無難です。
またドレスの丈にルールはありませんが、あまりにも短すぎるものはやはり避けた方が無難です。
ブライズメイドのお揃いドレスは、最近ではネットでレンタル(または購入)できるお店も増えてきています。2着・3着セットなど、お得にレンタルできるネットショップも多いようですので、ぜひ探してみてくださいね。
ポイント(3)「費用を誰が負担するか」は事前に決める
当たり前ですが、衣装もブーケもお金がかかります。
「ブライズメイドの準備代金は誰が負担するのか?」これは、お願いする側もされる側も気になるところです。
欧米では、ドレスもブーケも新婦側が一式負担するのがメジャー。
日本でも新婦側が負担するケースが多いようですが、中には話し合って、
など、工夫するケースもあるようです。
いずれにせよ、
- ドレス
- 小物
- ブーケ
- ヘアセット
などの各費用について、「誰がどのように負担するのか」事前にしっかり話し合い、合意しておく必要があります。
ブライズメイドに負担してもらう場合は、花嫁側が「ご祝儀は受け取らない」などの意思表示もとくにはっきりとしておくことも重要です。
お金のことは、大きなトラブルに発展しがちです。幸せな日の思い出が、嫌な記憶に変わってしまうことは全力で回避しましょう!
ポイント(4)依頼の際には「誠意を尽くす」
ブライズメイドをお願いした場合、相手には積極的に結婚式に関わってもらうことになりますよね。
打ち合わせに何度も来てもらったり、当日も進行のお手伝いをしてもらったり。他の出席者とは異なり、相手には式の間じゅう気配りを求めることになりますし、貴重な時間を割いてもらうことにもなります。
ブライズメイドをお願いするときには、
- お願いしたい役割
- 打ち合わせに何度か付き合ってもらう可能性があること
- ドレスなどの費用について
といったことを最初にきちんと説明すること。
そして、あまり乗り気でない相手には無理強いしないことも大切だと覚えておきましょう。
また、残念なことですが、ブライズメイド経験者の声の中には「よく知らずに引き受けてしまって、準備がとても大変だった」「双方にとって、かえって悪い思い出になってしまった」という感想も見られます。
大切な友達や親類にそんな思いをさせないために、事前の説明と話し合いは充分行うよう心がけたいですね。
そして無事に式を挙げ終わったら、後日感謝の思いをこめて、お礼の品を贈ると良いでしょう。式のサポートをしてくれた相手に対して、ドレス代などの費用とは別に、ギフトを贈るのは大人のマナーです。
ポイント(5)両家の理解を早めに得る
日本での認知度が低いブライズメイド。実現するには、出席者の理解を得ることも大きなポイントの一つです。
とくに新郎新婦の身近な相手、
- 両親
- 祖父母
- 親戚
などには、結婚式や披露宴にブライズメイドを取り入れること、それがどういったものなのか、というのを事前に説明しておきましょう。
というのも彼らはすでに、結婚式や披露宴の中で、一般的な日本式のマナーやルールに沿って行動するシミュレーションをしています。
余計なトラブルを避けるため、「ブライズメイドってこんなもので、これを取り入れた式をするんだよ」ということを、できるだけ早めに説明しておくのが吉です。
海外や日本のブライズメイドの写真や動画を見せると、華やかなイメージが伝わりやすいですよ!
結婚式の素敵な「華」、上手に取り入れて
ちょっと変わったケースとして、最近では「和装のブライズメイド」というのもあるようです。
お揃いのお着物(和服)に身を包んだブライズメイド……うーん、なんとも素敵ですね!
憧れのブライズメイド。親しい友人や姉妹が、すぐ間近でお式を見守ってくれる感激も大きいものです。
工夫次第で色々な可能性が広がる、結婚式の「華」ブライズメイド。ぜひ、あなたのお式にも取り入れてみませんか?
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